【スタートレック:ローワー・デッキ】S1第5話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり
第5話「キューピッドの外れ矢」”Cupid’s Errant Arrow”
かなり過去作のネタが詰め込まれているこのシリーズですが、話によって小ネタがやたら多い回と少ない回があるようです。担当している脚本家や監督のマニアック度が影響しているのかもしれませんね。
今回は割と小ネタ多めの回です。
(以下、ネタバレ全開です)
シーズン1 第5話のあらすじ
セリトスはU.S.S.バンクーバー号と共に、ミクスタス3号星の月を破壊する任務にやって来た。月が惑星に落下しようとしているため、大災害になる前に破壊しようというのだ。
だが住民達との外交問題で爆破は難航していた。
艦長は住民達に解決策を提示するが、最後に残った住民代表の問題だけは解決策が見いだせなかった。
一方ボイムラーは、任務よりも最近付き合い始めた彼女、バーバラ・ブリンソンに夢中。マリナーは本当にそんな彼女が存在するのか疑っていたが、実際にバンクーバーでバーバラに出会い驚愕する。
だがバーバラはセリトスのプレイボーイ、ジェット大尉とも仲がよく、ボイムラーは焼きもちを焼いて何とか彼女によいところを見せようとする。しかしやることなすこと裏目に出てばかり。
マリナーはバーバラが良い人過ぎることに疑いを抱く……マリナーはキト号に勤務していた頃に、恋人に化けていた流動体生物に同僚が殺された経験があり、うまい話を信じられなかったのだ。
マリナーは色々調べるが、得られた証拠は全て彼女が普通の人間だと示すものばかり。諦めかけたところでマリナーは寄生虫の抜け殻を発見する!!
そのころラザフォードとテンディはバンクーバー号のドーセント少佐の指揮の下で作業を行っていた。優秀な者には最新式のトリコーダー”T88”をくれるというので大はりきり。
首尾よく仕事を終えるが、ドーセント少佐は優秀な2人をセリトスからバンクーバーに転属させるという。友達と別れるのがイヤな2人は転属申請を止めようと少佐のタブレットを奪って逃げ出す。
月が落下するタイムリミットがやってきた。
艦長が交渉していた最後の住民が代表していたのは実は彼とその妻の2人だけだった事が分かり、艦長は有無を言わせず月を爆破するよう命じる。
マリナーはバーバラと対決するが殴り合いの中で意気投合し、実は寄生虫が取り付いていたのはボイムラーだったと判明する。バーバラが好きになったのは寄生虫に操られたボイムラーだったのだ。
ラザフォードとテンディは、実はドーセント少佐は自分がセリトスに転属して楽な仕事をしたいがために2人との交換転属を計っていた事を知る。もちろん違反行為のため、これをネタに脅して転属の取り消しと口止め料のT88を手に入れる。
バーバラはボイムラーと別れ、寄生虫の研究に打ち込むことにするのだった。
情報を整理してみる
- ジェット大尉はセリトスのモテ男No.2 で、バーバラの元カレだった
- マリナーが以前勤務していたU.S.S.キトはホープ級(オリンピック級)
今回DS9に停泊している姿が描かれました。
同型だとTNG最終回に登場したパスツール号がありますね。 - マリナーがキト時代に着用していた制服は「ファーストコンタクト」以降のグレーのものでした。
この時代はTNGタイプの制服と混在していますね(スタートレック:ピカードの劇中でもTNGタイプを着ている人が見受けられます)
小ネタ色々
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- 「ピカードの日」とはエンタープライズの子供達で行われる学校行事です(TNG「難破船ペガサスの秘密」)
ボイムラーが持っていたようなスタートレックキャラのぬいぐるみというのは実際にあるのですが、TNGタイプの、それもラフォージのテディベアというのは見たことがないなぁ……
(追記)ちゃんとあるそうです
- 極性を逆転させるというのはスタートレックでは定番の事件解決法の一つです
- 1920年代のシカゴが舞台になるのはTOS「宇宙犯罪シンジケート」
- カークにまぶすと言って名前が挙がった”トリップ”タッカーは「スタートレック:エンタープライズ」のメインキャラクター
- ”塩の魔物”はシリーズ第一話、TOS「惑星M113の吸血獣」から
- セクシーロンパースが芝生に入っただけで殺すというのは、TNG「神からの警告」ですね。ルビカン3号星では刑罰が死刑しかないため、芝生に入った程度の軽い罪でも死刑です。実際にウェスリーが花壇に入って死刑を宣告されます。
- データの兄弟ローアがボーグを引き連れて反乱を起こすのはTNG「ボーグ変質の謎(前後編)」
- スリバンの名前が出てくるのはENT以来?
今回の感想
大災害が目前というのに勝手なことばかりいう住民達はいかにもな市民団体で苦笑させられす。
でも「月の落下は政府のでっちあげだ」とまで言い出す市民まで行くと笑えない……。少数の意見を尊重しすぎると全体が崩壊するというのも、世相を反映した皮肉といったところでしょうか。
「彼女はホロデッキでしか会えないんじゃないの?」とマリナーに聞かれて「そういう使い方は止めた」と答えるボイムラー(苦笑)やっぱそういう使い方なんだ……
バーバラを見て「コンピュータ!プログラム停止!」と言い出すマリナーが失礼すぎて吹いた。気持ちは分かるが。
ラザフォードとテンディがどんどん良い感じの仲になっていきますね。
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