スタートレック・ヴォイジャー:S7第25・26話「道は星雲の彼方へ」あらすじや感想など
シーズン7 第25・26話(通算171・172話)「道は星雲の彼方へ」”Endgame”のあらすじ
2404年の地球……23年に及ぶ旅を終えヴォイジャーが地球に帰還してから10年。
年老いたジェインウエイ提督は一つの計画を温めていた。
クリンゴンとの危険な取引を行ってまで実行しようとしていたその計画とは……
一方、2378年
まだデルタ宇宙域を旅するヴォイジャーは星雲内に複数のワームホールを感知する。
早速調査に向かったヴォイジャーだったが、その星雲内には47隻ものボーグ・キューブが存在していた。とても近づける状況ではない。
諦めて撤退したヴォイジャーの前に時空の裂け目が現れる。そこから現れたのは2404年のジェインウエイだった。未来のジェインウエイは過去を変えるためにやってきたのだ。
未来からもたらされた技術は、ボーグ・キューブ群を突破し星雲内を航行する能力をヴォイジャーに装備させる。
しかしその様子はボーグ・クイーンに監視されていた。
再生中のセブンを通じてクイーンは警告を送ってくるが、ヴォイジャーはそれを無視して突入を開始する。
未来技術で武装したヴォイジャーの強さは圧倒的で、キューブの攻撃を全く寄せ付けない。
星雲の奥にはボーグのトランスワープハブが存在していた。銀河に6つしか存在しないボーグの最重要施設なのだ。
未来のジェインウエイはこの存在を知っていたため、わざとヴォイジャーがこの星雲にさしかかるタイミングを狙ってやって来たのだ。
しかし現在のジェインウエイは、地球に戻るよりもこのハブを破壊してボーグの活動に致命的ダメージを与えることを選択する。だがそれを実行すれば地球への通路も失われてしまう。
未来と現在、2人のジェインウエイの意見は対立したが、彼女らは全てを手に入れるため危険な作戦を選択する。
未来のジェインウエイはボーグの本拠地ユニコンプレックスへと乗り込みクイーンと直接対決を挑む。そしてわざと同化されてクイーンにウイルスを注入する。
一方のヴォイジャーはトランスワープハブに進入し、地球へ向かいながらトランスワープ通路を内部から破壊していく。
ウイルスによってクイーンは倒れ、ユニコンプレックスも爆発を始めた。トランスワープチューブも崩壊を始める。
混乱の中、地球の近くに一つのトランスワープ出口が開いた。艦隊は急遽迎撃態勢をとる。
出口から現れたボーグ・スフィアを艦隊が迎え撃つ中、スフィアを打ち破って現れたのはヴォイジャーだった。
ついにヴォイジャーは故郷に帰り着いたのだ。
トムとベラナの娘が産声を上げる中、ジェインウエイは進路を指示する。
そこには青く輝く惑星があった……
補足情報や感想など
- まだ地球までは結構な距離はありましたが、最終回なので唐突に地球に戻ります(えー
- 人気のボーグエピソードと定番の時間ネタを合わせた力業の展開です。もうちょっとこう……手加減というか何というか……
- シリーズ初期の頃の構想では地球帰還後も少し続く予定だったそうですが、それは無くなってしまいました(地球に侵入した生命体8472と戦う展開を考えていたそうです。その辺のアイデアはスタートレック:オンラインの方で拾われています)
- 今回のボーグ・クイーンは、吹き替えは榊原良子さんのままですが、演じている役者さんは「ファーストコンタクト」と同じアリス・クリーグさんが担当されています。クリーグさんはローワーデッキ「セリトスクルーの実力テスト」でもボーグ・クイーンを演じていらっしゃいますね
- 別の世界線の未来の様子が色々ショッキングです。トムのおでこも禿げ上がっちゃってるし(そこかよ
- 一応伏線っぽいものはありましたが、セブンとチャコティが恋仲になるのは少々唐突でしたねぇ。7年にわたって積み重ねてきたジェインウエイとチャコティの大人の距離感の方をもう少し尊重して欲しかったかなぁ
- 未来のハリーが指揮していた艦はU.S.S.ロードアイランド(NCC-72701)イクワノックスと同じノヴァクラスです
- 装甲ヴォイジャーの強さが無茶苦茶です。あまりに強すぎて唖然とします。でもこの技術が後のシリーズで登場したことは(いまのところ)ありません。さすがにチート過ぎますからね
- トランスワープネットワークを破壊されてボーグは相当弱体化したはずなのですが、その辺は後のシリーズをみてもあまり明確には描かれていません。たぶんピカードのシーズン2辺りで描かれてくるのではないかと思います(追記:ネタバレになりますので詳細は避けますが、やはりかなり弱体化していたことが後々判明します)
- スパッと終わる潔さは、それはそれで悪くないとは思いますが、やはり長く付き合ってきたシリーズだけにもう少し余韻をもたせて欲しかったなぁというのが正直な感想です
ヴォイジャーの目次ページはこちら