スタートレック・ヴォイジャー:S5第8話「寄生生命体の恐怖」あらすじや感想など
シーズン5 第8話(通算102話)「寄生生命体の恐怖」”Nothing Human”のあらすじ
謎のエネルギー波に襲われたヴォイジャーは発生源を追う。
破損したエイリアン船を発見し生存者を救出するが、それはとても奇妙な非人間型生物で、治療法すら全く分からなかった。
その生物が突然ベラナに襲いかかり寄生してしまう。
治療に必要な知識をドクターは持っていなかったため、著名な生物学者クレル・モセットのホログラムを設定する。彼はカーデシア人だったが確かに優秀で、ドクターとモセットは意気投合し意欲的に分析を進めていく。
どうやら死にかけたエイリアンはベラナの体を間借りして生き延びようとしているらしかった。
ジェインウエイは平行してエイリアンとのコミュニケーション手法を探ることにする。
最初のエネルギー波が彼らの救難信号と考えたジェインウエイは、信号を再現して広範囲に送ってみることにした。
そんな中、ベイジョー人機関部員のテイバー少尉はモセットのホログラムを見て顔色を変える。彼にとってモセットは家族や多くの仲間を人体実験で殺した仇だったのだ。
元マキのベラナもモセットの治療を拒否し、病状は悪化していく。
士官達の意見は真っ二つに割れるが、ジェインウエイは倫理問題は後まわしにして、まずベラナの命を救うよう命令。モセットによるエイリアンの分離手術が行われることになった。
そこにエイリアンの仲間が現れた。
言葉が通じず敵か味方かも分からなかったが、分離したエイリアンを転送してやると、彼らは満足した様子で去って行った。
ドクターは倫理判断に悩んだ末、モセットのプログラムを削除することにする。
モセットは都合の良いときだけ倫理や良心を語る人間達を批判しながら消えていった。
その言葉はドクターを強く揺さぶるのだった。
補足情報や感想など
- 恐怖の寄生生命体とはいいますが、造形があまり……いや全然怖くないですよね。気持ちは悪いですけど(苦笑)
- ベイジョーの話や、カーデシアとマキの確執が出てくるのは久々です
- 残虐行為の結果得られた情報を治療手段として許容するか、といった医療倫理問題にテーマが切り替わってくるのは興味深かったです。こういったテーマをSF設定の中に組み込んでいくのは上手いですねぇ
- 重いテーマに対して明確な結論が出ないまま終わるというのは、なんだかDS9っぽい後味のエピソードでしたね
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