スタートレック・ヴォイジャー:S4第21話「戦慄!オメガ破壊指令」あらすじや感想など
シーズン4 第21話(通算89話)「戦慄!オメガ破壊指令」”The Omega Directive”のあらすじ
ヴォイジャーは何かの衝撃波を受ける。するとシステムが突然謎のメッセージを発し始め、ジェインウェイは顔色を変える。
メッセージは「オメガ指令」という艦隊の極秘指令の発動を意味した。
ジェインウェイは詳細を伏せたままクルーに作戦指示を出していくが、セブンだけは集合体の知識でその指令の中身を知っていた。
ジェインウェイはセブンに協力させて作戦を進めるものの、クルー達の不信感は募っていく。それでも単独で作戦を遂行しようとするジェインウェイではあったが、チャコティの説得に折れて限られた上級士官にのみ詳細を明かすことにする。
オメガとは強力なエネルギー分子だった。
かつてケタラクトという物理学者が合成に成功したが、たった1つの分子の崩壊で猛烈なエネルギーを発し、亜空間を破壊してしまったのだ。
少量の分子で宇宙域全体をワープ不可能な領域にしてしまうこともできるため、艦隊では発見次第破壊することが最優先任務とされていた。
ヴォイジャーはオメガがあると思われる星系に到達する。発見した研究施設らしい建物は瓦礫と化しており、亜空間も大規模に破壊されていた。
その星の種族はエネルギー不足からオメガを研究しており、大量のオメガ分子を作り出していた。
残存しているオメガを破壊しようとするジェインウェイだったが、保存して研究したいと考えるセブンと意見が対立する。
ボーグにとってオメガは最優先で入手するよう命令されている物質だったのだ。
オメガ分子を特殊なチェンバーに収容し無人の宙域で処理しようとするヴォイジャーだったが、オメガを取り返そうとする異星人からの追撃を受ける。
なんとかオメガを排出して破壊するが、その直前の数秒間、セブンは奇跡的に安定したオメガの分子構造を目の当たりにした。
それはセブンにとっては神との邂逅に思える瞬間だった……
補足情報や感想など
- ジェネシス装置のマーカス博士、という名前が出てきました。カーンの逆襲に登場したカーク船長の元カノですね
- オメガ分子のとんでもない危険性が緊迫感を煽るエピソードなのですが、ボーグ初登場や生命体8472初登場時の緊迫感に比べると盛り上がりは今ひとつと言ったところでしょうか
- その一方でこの分子を「ボーグの宗教的象徴」と位置づける着眼点が興味深いです。今回はこっちの方が主題ですね。セブンの心理の変化も見所です
- ベラナの登場が極端に少ないのは、この撮影時期が出産と重なったからだそうです
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