スタートレック・ヴォイジャー:S2第18話「Q1、Q2」あらすじや感想など
シーズン2 第18話(通算34話)「Q1、Q2」”Death Wish”のあらすじ
彗星のような奇妙な天体を発見しサンプルを採取しようとしたところ、サンプルの代わりに転送されてきたのは ”Q” と名乗る人物だった。
その ”Q” はエンタープライズに現れたのとは別の ”Q” で、300年以上もの間彗星に閉じ込められていたという。
そこにいつもの ”Q” がやってくる。
もう一人の ”Q” は死にたいという願望を持っていた。それはQ連続体の一員には許されないことであり、そのため彼は彗星に幽閉されていたのだ。彼はジェインウェイに保護を要請する。
彼の扱いをどうするか決めるため、聴聞会を行うことになった。
だが”Q”連続体の意見を認めると言うことは彼を再び幽閉するということであり、逆に彼の意見を認めると言うことは彼の自殺を認めるということであった。
聴聞会は2転3転するが、ジェインウエイは苦悩の末に彼を保護することを決める。
彼は力を奪われ、ヴォイジャーの新しいクルーとしてクインという名を与えられる。ジェインウェイはクインに新しい生きがいを持ってもらおうとするが、願いもむなしく彼は自殺してしまう。
意外にもクインの自殺に手を貸していたのは ”Q” だった。
しかしやっと死ぬことが出来たクインの顔は安らかなのだった……
補足情報や感想など
- 第18話で放送されていますが、時系列としては第14話よりも少し前の出来事です
- TNGでお馴染みの ”Q” がゲスト出演、ついでにライカーもやってきます。旧来のファンにはやはり嬉しいところです
- ギンズバーグが救ったというコンサートは1969年アメリカのウッドストック・フェスティバルと思われます
- ”Q” がらみでコメディタッチの演出ではありますが、永遠の命の価値とか自殺の是非とか、結構深いテーマを扱ってきます。新しく探索するべき未知が全て無くなったあとというのは、相当空しい世界でしょうね
- ”Q”が調停で勝つ見返りにヴォイジャーの帰還を提示するのはあまり良くなかったかなぁ。ヴォイジャーがここで帰還するはずはないので調停の結果がミエミエですし、ジェインウェイの性格的にも受け入れるとは思えないですからね。それに帰還を望んでいるクルーが大勢いる中での独断という形になってしまい、またしてもジェインウェイの独善的性格が強調されてしまっています
- 状況をかき回したり人類を裁こうとしたりするのではなく、”Q” の存在そのものについて踏み込んでくるのはTNGでもやっていなかったことですので、この点はなかなか興味深いエピソードでした
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