宇宙大作戦:S2第20話「地底160キロのエネルギー」あらすじや感想など
シーズン2 第20話(通算49話)「地底160キロのエネルギー」”Return to Tomorrow”のあらすじ
救難信号を追って人類未踏の宙域に踏み込んだエンタープライズは未知の惑星に到達する。それは不毛の惑星だった。元は地球型の惑星だったようだが、50万年の昔に災害で滅んだらしい。
突然船内にサーゴンと名乗る声が響く。彼は精神エネルギーを使ってカーク達を呼び寄せたのだ。
サーゴンの指示に従い惑星の地下に上陸することになったが、サーゴンは転送機を操作しカーク・スポック・マッコイ・宇宙生物学者のアン博士のみを転送する。保安部員はお呼びではないようだ。
地下にはサーゴンの意識を収めた球体があった。今の彼は純粋なエネルギーのみの生命体だったが、元々は人間と同様の体を持っていたという。
サーゴンの先祖は6000世紀前に銀河中に植民を行っており、銀河中のヒューマノイドは彼らの子孫かもしれないというのだが、それを立証する術はなかった。彼らは自分たちを神だと過信するあまり、互いに争い滅ぼし合ってしまったという。
サーゴンはその力でカークと精神を入れ替えてしまう。だが乗り移られた体には大変な負荷がかかるため、彼らは短時間しか体に入れない。
彼はあと2人いる生き残り、へノックとタラッサにも、一時的にスポックとアン博士の体を貸して欲しいと願い出る。サーゴンの望みは体を借りて、乗り移るのに適したアンドロイドを作成することだった。
へノックはサーゴンと対立していたグループのリーダーで、タラッサはサーゴンの妻だった。
想像を絶するサーゴン達の力に恐れを抱くマッコイではあったが、未知の知性と出会うことの意義を語るカークに説得される。
3人はそれぞれ体に乗り移るが、スポックに乗り移ったへノックだけはバルカン人の強靱な体のおかげで長時間活動できた。へノックはカーク達も長時間活動できるように薬を調合する。
だがへノックはサーゴンを邪魔者と考えており、カークに使う薬だけ偽物にしてしまう。
目論見は成功しカークの体は死んでサーゴンも消えてしまう。しかしカークの意識は球体の中にまだ存在するはずだった。
一方ロボットの体より生身の体を欲したタラッサは、マッコイに取引を迫る。カークの意識を戻す代わりに、アン博士の体をよこせというのだ。
だがタラッサは自分の行動の愚かしさに気付いて我に返り、そこに死んだはずのサーゴンの声が響く。サーゴンはエンタープライズのコンピューターに転移して生きながらえていたのだ。
サーゴンが死んだと思っていたへノックはエンタープライズを乗っ取るが、サーゴンはへノックをスポックの体から追い出し消滅させる。
カークとスポックの意識も元に戻るが、人類との共存は無理だと悟ったサーゴンとタラッサの2人の意識は自ら消える事を選ぶのだった。
補足情報や感想など
- 日本での初回放送時は通算第53話にあたるエピソードです
- 最初上陸班に無名の赤服がいましたので「また死亡要員か」と思いますが、サーゴンさんが転送しないでくれますので死なずに済みます(苦笑)
- カークが宇宙探索の意義を力説するシーンにテーマ曲を重ねるのは胸熱ですね~
- アン博士を演じているダイアナ・マルドアさんは、第3シーズン「美と真実」でもゲスト出演されます。TNGにもドクター・ポラスキー役で出演されていますね。
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