宇宙大作戦:S1第11話・第12話「タロス星の幻怪人(前・後編)」あらすじや感想など
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シーズン1 第11話「タロス星の幻怪人(前編)」”The Menagerie, Part 1”のあらすじ
エンタープライズは第11宇宙基地を訪れる。エンタープライズの前船長であるパイク大佐からの寄港要請によるものだったが、パイク大佐はかろうじて意思の疎通が出来るだけの廃人に等しい状態であり、通信など出来るはずもなかった。
どうやらスポックが何かの目的のために、通信記録を偽造してパイクの元を訪れたらしい。
スポックは基地のコンピューターに細工をして、エンタープライズに偽の作戦指令を送る。
スポックはカークを基地に置き去りにし、パイク大佐を連れていずこかへ向かう。カークはメンデス准将と共にシャトルでエンタープライズを追う。シャトルは燃料切れで漂流するが、これはカークの作戦だった。
カークの目論見通りスポックはカークを救助し、スポックは自ら反逆罪の罪を認める。だが自動航行を解除することは出来ず、船はタロス4号星への進路を維持する。
船内でスポックに対する軍法会議が行われる。
軍法会議での証拠として、スポックは13年前にエンタープライズがタロス4号星を訪れた際の映像を提示する。この映像は間違いなく事実ではあったが、当時記録されたはずのないものだった。
この映像はタロス4号星から送信されたものであり、タロス星との接触を禁じた一般命令に違反するものだった。これに気付いた宇宙艦隊司令部はカークの解任を通告してくるのだが……
シーズン1 第12話「タロス星の幻怪人(後編)」”The Menagerie, Part 2”のあらすじ
軍法会議は続く。
13年前の映像再生により、タロス人の持つ強力な幻影能力が明らかになった。
しかし映像が終了し、軍法会議の結論を出す段階になったところでメンデス准将の姿も消えてしまう。実はシャトルに乗る時からカークはメンデス准将の幻を見せられていたのだった。
全てはカークに事実を見せ判断を委ねるために、タロス人とスポックによって仕組まれたものだった。
タロス人達は、体が動かないパイク大佐に幻影の中で幸せな人生を送ってもらいたいと提案する。
宇宙基地にいる本物のメンデス准将も詳細を知り、今回の件は一般命令7条の適用外とする通達が来る。
カークはパイク大佐の意思を確認した上で、大佐をタロス4号星に引き渡す。
パイク大佐は幻影の中で幸せに生きることになった。
補足情報や感想など
- 日本での初回放送時は第25話・第26話にあたるエピソードです
- パイロット版「歪んだ楽園」を再編集して構成し直したエピソードです。カーク船長の前任であるパイク船長の活躍が描かれます
- パイク船長はディスカバリーのシーズン2で大活躍しますね。パイク船長を主役にしたスピンオフシリーズも予定されています(2020年時点)
- ミスタースポックはパイク船長の時代からエンタープライズで勤務しています
- パイク船長の病状は、思考や意思だけは常人と同じだが体は一切動かせないという悲惨なものでした
- 宇宙艦隊の一般命令第7条「タロス4号星には絶対に訪れてはならない」についての詳細が語られます
- 幻影の中で生き続けるというのは、今風に言うなら「仮想現実の中で生きる」というところでしょう。全身不随のまま生涯を送るよりは確かに幸せかもしれません。
- タロス星での事件の詳細については、パイロット版「歪んだ楽園」のあらすじにて
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