新スタートレック:S6第17話「バースライト・後編」あらすじや感想など
シーズン6 第17話(通算143話)「バースライト・後編」”Birthright, Part II”のあらすじ
捕虜のクリンゴン達は一族の名誉を守るためここに残ることを選んだ人々だった。
クリンゴンにとって捕虜になるということは一族全ての恥となるものなのだ。もしおめおめと戻れば一族全てに迷惑がかかる。
ウォーフは収容所で平和に暮らすクリンゴン人達が、クリンゴンの文化や誇りを失っていることに憤りを覚える。
迎えの船が来る時間が迫りウォーフは収容所からの脱走を図るが、失敗してしまう。
再び捕らえられたウォーフは、クリンゴン文化を知らない若者達にクリンゴンの精神を伝える活動を始める。若者の中にはロミュランとの混血もおり、ウォーフは心穏やかではいられなかった。
だがウォーフの影響で戦士の血に目覚める若者が出始めるに到り、所長のトカスはウォーフの処刑を決める。
処刑実施の時が来るが、若者達の一部がウォーフを助けようと立ち上がり、トカスはもはやこの変化が止められないことを悟る。
収容所を出ることを希望した若者達は、ここでの出来事を一切口外しないと誓ったうえで遭難者としてエンタープライズに収容されることになった。
ウォーフもまた、キトマー大虐殺の生存者はいなかったとピカードに報告するのだった。
補足情報や感想など
- ウォーフがカーレスの伝説を若者に語って聞かせますが、ちょっと後のエピソード「クリンゴン神カーレスの復活」への伏線になります
- 民族のアイデンティティや文化や伝統といったもののあり方を問いかけるお話です。そして民族間の憎しみや対立が、世代が変わっても続くのかという大変リアルな問題も突きつけています。現実では憎しみの連鎖はいつまで経っても止まりませんね
- 収容所の所長トカスはロミュランとしては人道的な人物として描かれていますが、やっていたことが果たして本当に彼らのためになっていたかについては疑問が残るところです
- 前編で結構尺を取ったデータのエピソードが後編では一切触れられないというのはちょっと納得がいかない点ですね。それなら最初から別エピソードにした方がスッキリまとまったと思います
- それにしても、あの若者達はクリンゴンに戻ってからが大変ですね
- ※劇中で語られる宇宙歴が46759.2まで飛ぶのですが、本当は46579.2のところをパトリック・スチュワート氏が間違えて言ってしまったらしいです(苦笑)
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