新スタートレック:S2第9話「人間の条件」あらすじや感想など
シーズン2 第9話(通算35話)「人間の条件」”The Measure of a Man”のあらすじ
第173宇宙基地に寄港したエンタープライズ。
スン博士に師事していたブルース・マドックス中佐がデータを分解して構造を調べたいと申し入れてくる。彼の目的はデータの技術を元にコピーを作成することだった。
マドックス中佐の技術的能力はまだ未熟だと分かりピカード達は分解に反対するが、マドックス中佐は先手を打ってデータの人事異動を手配していた。
命令に不服なデータは退役を決意するが、マドックス中佐はデータの人権を認めようとせず、過去の判例からデータには退役する権利すら与えられなかった。
ピカードは古い知り合いの法務官フィリッパ・ルボア大佐に助けを求める。
事態はデータの法的な身分を定める審問会へと移る。
データの弁護にはピカードが、マドックス側にはライカーが立つことになった。
ライカーは不本意ながらデータが機械であることを次々と立証していく。
だがピカードはガイナンとの会話で、大量のコピーを作ることは新しい奴隷種族を作る結果になり得ることに気づく。これは艦隊の理念の根幹に関わる問題なのだ。
ピカードはデータが機械か否かではなく、知性を有する新しい種族であることを明らかにしていく。
その結果、審問会はデータの基本的人権を認めることになった。
データは引き続きエンタープライズに勤務することになり、仲間達はそれを喜ぶのだった。
補足情報や感想など
- 上級士官達がカードゲームを楽しむ定番のシーンを描くのは今回が初ですね。ライカーはやはり強い! ちゃっかりオブライエンが参加しているのも嬉しい!
- データがターシャのことを思うシーンが染みますねぇ
- ライカーがデータのスイッチを切るシーンは結構ショックです。不本意な仕事でも全力で取り組むライカーの姿勢がよく分かりますが、そこまでやるかという感じでした。おかげで最後のデータとの和解も印象深くなるわけですが
- 原語での”奴隷”という表現が字幕では”しもべ”と曖昧にされていました。ここは今回の話の核心なんですけどねぇ
- 熱弁を振るうピカード艦長のシーンは大変見応えがあります
- ロボットの人権というのは、古くはアシモフのロボットシリーズや、日本でも鉄腕アトムやロビタ等々やや手垢の付いたネタではありますが、データを語る上では避けては通れませんね
- 今回登場したブルース・マドックス中佐は今回の時点でちゃんとデイストロム研究所の所属となっていました。彼は後のシリーズ「スタートレック:ピカード」でもキーパーソンとして登場します。データのコピーに成功するのは随分と後の出来事になってしまいますね。
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