新スタートレック:S2第12話「ホテル・ロイヤルの謎」あらすじや感想など
シーズン2 第12話(通算38話)「ホテル・ロイヤルの謎」”The Royale”のあらすじ
セータ第116恒星系の第8惑星は生命の生存には適さない荒れた惑星だった。
その軌道上にてエンタープライズが発見したのは、21世紀にNASAが作った宇宙船の破片だった。そして惑星には1カ所だけ生存可能な区域があり、正体不明の建物があった。
調査に赴いたライカー、データ、ウォーフの前に現れたのは、20世紀仕様の”ホテル・ロイヤル”だった。
ホテルのカジノには大勢の人間がいたが、どれも生命反応のない作り物だった。
ライカーやデータはカジノをひとしきり楽しむが、ホテルから出ることが出来ないと気づき焦り始める。さらにホテルの壁面はフェイザーでも破壊できない物質で作られていた。
ライカー達はホテルの客室に一人の地球人の遺体を発見する。
その遺体は283年前に死んでおり、遺留品からNASAの宇宙飛行士S・リッチー大佐だと判明する。彼は2037年に消息を絶った探査船カリブディス号の船長だった。
リッチー大佐の日記により、カリブディス号は未知の異星生命と接触して壊滅したことが判明する。
異星人に悪気はなく、異星人達は船にあった小説を地球の日常と考えて再現し、そこにリッチー大佐を住まわせたのだ。
大佐は38年ホテルで過ごしたが、最後は自ら望んで死を受け入れたらしい……
状況は判明したが、ホテルから出る手段がないことに変わりは無かった。
ライカーは小説の内容から、登場人物を演じる事に解決の糸口を見つける。
そしてデータと共にカジノで荒稼ぎをしたライカー達は、ホテルを買い取ると悠然と出口へ向かうのだった。
補足情報や感想など
- 個人的にはシーズン2で一番好きなエピソードです
- 遠い宇宙の彼方に、あるはずのない地球のホテルを発見するという「宇宙大作戦」を思い出すようなストーリーです
- 誰がこのホテルを作ったのかという謎は解けないまま終わります。小説を元に地球の日常を再現した異星人というと、TOSでは「宇宙犯罪シンジケート」なんて話がありますね
- リッチー大佐が38年もの時間を孤独に過ごしたというのには、ちょっとした恐怖を感じます
- ライカーとデータの事件解決法がとても粋で、楽しい雰囲気で終わるのが好印象です。「出方が分かりました、ここを買えばいいんです」ってシーンのライカーは最高です。「ではビジネスを始めましょう」からのノリノリのデータも大好き!
- フェルマーの定理はもう解かれていますね。現実がSFを追い越している数少ない例のひとつです
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