スタートレック:プロディジーS1第2話「ロスト&ファウンド(後編)」あらすじや感想など【暫定】
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
第2話「ロスト&ファウンド(後編)」”Lost and Found Part2” のあらすじ
ダル、ロックタック、ゼロの3人は、鉱山の底から発見した宇宙船 ”USSプロトスター” を修理して刑務コロニーから脱獄する計画を進めることにする。
エンジニアとしてテラライト人のジェンコム・ポグを仲間にし、さらにゼラチン生命体のマーフも仲間に加わった。
しかしゼロを見つけ出すという約束の期限を過ぎてしまったため、ダルはドレッドノックに捕らえられて外壁部の過酷な作業場へと送られてしまう。
作業場の事故を利用して命からがらプロトスターへと戻ってきたダルだったが、それはダルの後を尾行してゼロの元へ案内させようとするドレッドノックの策略だった。
プロトスターも発見されてしまい絶体絶命かと思われたダル達だったが、逆にグウェンを捕らえることに成功し、不完全な状態ながら船を発進させるのだが……
情報を整理してみる
- 鉱山に埋もれていた船は、USSプロトスター NX-76884。NXナンバーですので試作艦ですね。ブリッジがガラス張りのキャノピー状になってるのはこれまでのシリーズにはなかったデザインです
- メデューサ人を直接見ると発狂してしまうというのはTOSシーズン3第5話「美と真実」で描かれた内容に準じています。ゼロはそれを防ぐためにロボットスーツを着ています。ちなみに冒頭で犠牲になっていたのはルリアン人(DS9のモーンの種族)
ゼロが操縦を担当するのも、メデューサ人の航法技術が優れているというTOSでの設定を受けてのことでしょう - 新たに加わったジェンコム・ポグはテラライト人。テラライトは惑星連邦設立種族のひとつです。なぜ彼がデルタ宇宙域にいるのかは後々語られます。テラライト人が議論を好む性質なのはTOSシーズン2第10話「惑星オリオンの侵略」などでも描かれています
- ゼラチン生命体というのはローワーデッキでちらっと出てきたことはありますが、本格的にメインキャラとして登場するのは初めてです。実写では難しいですからね。言葉の通じないマーフがフェイザーを起動してくれたりして、実はかなり知的な生命体なのが察せられます
- 鉱山で掘り出していた「キメリウム」という物質はシリーズでは初出です(元は小説版での設定だそうです)
- ダルとグウェンの会話にあった ”夢の窓” というパルサー星団は、VOYシーズン7第7話「セブンになったドクター」で登場しています。シーズン7という終盤になってからの登場ということからも分かるように、デルタ宇宙域でもだいぶ連邦領域に近い位置のはずです。
実際、スタートレックの星図を解説した洋書 ”Star Charts (Star Trek)” では、ベータ宇宙域にかなり近い位置に記されています。
ダルはこの星団を見たことがあるとのことでしたので、タルス・ラモラ刑務コロニーもそんなにデルタ宇宙域の奥の方ではないのかもしれません。でもそうするとケイゾン人がベータ宇宙域近くまで勢力を広げてるということになるんですよねぇ、ボーグが弱体化した影響かしら?
- 最後に起動したホログラムジェインウェイは、言わずと知れたヴォイジャーのメインキャラ、キャスリン・ジェインウェイ艦長のホログラム。声は当然ながらジェインウェイ役のケイト・マルグルーさんが担当されています。日本語吹き替えが作られる際には松岡洋子さんが担当されることを期待したいですね!
- ディバイナー達が刑務コロニーを作ってまで探していたのはプロトスターだったようです。彼らの目的はまだ判明しませんが……?
今回の感想
いきなりルリアン人が発狂させられてるので吹き出してしまいましたよ。
あと外壁部の強制労働施設が、あのよく分からない ”奴隷が押してグルグル回すやつ” だったのには爆笑。反物質や核融合が普通にエネルギー源に使われる世界で、あのアナクロなやつが出てくるとは思わんかった。
やはり第1話と第2話での前後編ということで、ここまでは一気に見ないとだめですねぇ。メインキャラが出そろってプロトスター号が宇宙へ飛び立つところまでがきっちり描かれました。
シールドをあんな風に至近距離で内側から描くのはちょっと新鮮だったなぁ。
主人公のダルはまだあまり周りから信用されていない様子ですし、実際のところ能力的にもまだまだ未熟ですが、それでも何とか切り抜けてしまうというあたりは主人公補正が強いキャラクターという感じがします。
まあメインのクルーは全員子供という状況なので、当然ながらこれからの彼らの成長を描くシリーズになっていくわけですね。そこで指導役のジェインウェイが生きてくるわけです。
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