【ST関連作品】宇宙探査艦オーヴィル:S2第12話「歴史の一歩」あらすじや感想など
シーズン2 第12話(通算24話)「歴史の一歩」”Sanctuary”のあらすじ
対ケイロンのために武器のアップグレードが進められることになり、オーヴィルはモクラン星へとやってきた。
アップグレードは完了し、オーヴィルにはモクラン人技術者を別のモクラン船へと送り届ける任務が与えられた。コーレンとコリックという夫婦の技術者だった。だが2人は秘密を抱えていた。
彼らの子供は”娘”であり、彼女をありのまま育てるために2人はレテプシアへ亡命しようとしていたのだ。
このことを知ってしまったボータスは、彼らの秘密を守ることに協力する。やがて目的のモクラン船とランデブーし2人は去って行った。
だがボータスが息子のトパにこの赤ん坊を見せていたことが裏目に出た。トパが口を滑らせ赤ん坊の密航がバレてしまったのだ。
密航の事実を知ったエドは事実確認のためモクラン船を追うことにする。だがモクラン船はレテプシアではなく、航跡を消して暗黒星雲へと向かっていた。
オーヴィルは暗黒星雲の中に居住可能な惑星を発見する。そこはモクラス星から脱出した女性のモクラン人が隠れ住む秘密の惑星だったのだ。
惑星には以前ボータスの裁判の際に協力してくれた女性モクラン人のヘヴィーナもやってきていた。彼女もこの”聖地”を築くために尽力した一人だったのだ。
だが惑星の存在が明らかになってしまった。
エドはモクラン政府がこの星に手出し出来ないよう、独立した国家として連合に加盟させることを考える。
エドとヘヴィーナは公聴会へ出席するため地球へと向かった。
だがモクラン政府代表団の反発は大きかった。事態はモクランの連合脱退宣言にまで広がり、審議は荒れに荒れてしまう。
さらに審議の結果を待たずにモクランは強引に惑星へと兵士を派遣する。
ケリーとボータス、そして惑星の女性達やオーヴィルのクルー達の活躍で惑星は守られ、その間に議会は暫定的な合意に到った。
彼女たちの連合への加盟は認められなかったが、モクランは惑星への手出しを禁じられ、惑星へ女児を逃がす組織も解体されることになった。
十分に望んだ結果にはならなかったが、古い風習を改める第一歩を踏み出せた意義を、ボータス達は噛みしめるのだった。
補足情報や感想など
- 久々にジョナサン・フレイクス氏(ライカー副長役)監督回です。ゲストにマリーナ・サーティスさん(ディアナ・トロイ役)も登場しています。すっかりおばさんになってしまったのは仕方ないですねぇ~
- このオーヴィルという作品は男性のみのモクラン人を通して現実社会の差別問題を反映させるエピソードが実に多いです。しかも今回は民族浄化問題に踏み込んでいます。ストーリーへのテーマの折り込み方が実に上手いです
- モクランが連合の武器供給を一手に担っているという設定が効いています
- トパが約束を守らないのはミエミエの展開でしたねぇ
- ヘヴィーナはシーズン1第3話「ある少女について」で登場した女性です
- やや駆け足な展開でしたが、重厚な問題を正面から描いていて見応えのあるエピソードでした。最後は少々出来すぎな落とし所でしたが、ワンエピソードでここまで描くのは大した物だと思います
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