【ST関連作品】宇宙探査艦オーヴィル:S1第12話「狂気の偶像崇拝」あらすじや感想など
シーズン1 第12話「狂気の偶像崇拝」”Mad Idolatry”のあらすじ
奇妙な空間特異点を観測したオーヴィル。ケリー達がシャトルで調査に出かけるが、なにもない空間に突然惑星が出現し、シャトルは墜落してしまう。
惑星には青銅器時代相当の文明を持ったヒューマノイドが暮らしていた。
彼らの様子を見ていたケリーは迂闊にも原住民と接触し、怪我をした子供を治療してしまう。
調査班が帰還して12時間後、惑星が忽然と消失した。
アイザックの分析により、その惑星の軌道は別の異なる宇宙を経由していることが判明する。2つの並行宇宙を相互に通過しているのだ。
11日後、計算どおり惑星は再出現した。
すると驚くべき事に惑星の文明は地球の14世紀相当まで進歩していた。この惑星では700年の時間が経過していたのだ。
早速上陸調査に向かったエド達だったが、さらに驚くべき事に住人達はケリーを神として崇拝していた。
艦隊本部はこの事態を重く見て、惑星への上陸を禁止する。
だが惑星では「ケリー」という神の元に教会が権力を持ち、多くの人間が裁かれていた。その現状に心を痛めたケリーのためを思い、エドは命令に反して再び上陸を決める。
教会に正体を明かしたケリーは自分が神ではないことを示し「ケリーを崇めるな」との言葉を残す。しかし権力者達はその事実を隠蔽してしまった。
果たして次の700年後……
ケリーは相変わらず神として崇められていた。更にケリー教信者と反対派の間では宗教戦争も起こっていた。
この事態を打開するため、アイザックは自らがこの惑星に留まり文明の修正を図ることを提案する。ロボットのアイザックなら700年を普通に生きることが出来るため、その間に文化を修正しようというのだ……
そして次の700年が経った。
惑星からの使者がアイザックと共にやって来る。
惑星の文明は連合を超えるレベルに進歩し、もう一つの宇宙では星間国家を築くほどになっていた。
全てを理解出来る段階になった彼らは、ケリーという存在が文明の発展に寄与してくれたことを彼女に深く感謝する。
ようやく心の重荷から解放されたケリーではあったが、自分のためにエドが命令違反を重ねてしまったことを悔やみ、彼と距離を置くことを決めるのだった……
補足情報や感想など
- 前回を受けてジョン・ラマーは大尉から少佐に昇進しています
- モクラン人のゲーム「ラチカム」って、なんかどっかで聞いたような名前ですが(苦笑)内容は結構ひでえ
- VOYシーズン6第12話「超進化惑星の煌き」を思い出すエピソードです。クルーが未開の文明から神様扱いされる話というとTNG「守護神伝説」なんてのもありますね
- 現地の洗濯物を盗むのは定番過ぎて笑えます
- 再出現の度に急速に進歩していく惑星のビジュアルが見所です。特にクライマックスの高度に発展した惑星が出現するところは圧巻ですなぁ
- 十分な進歩を遂げたあとの惑星の代表者たちが、理性的で、論理的で、大変尊敬出来る態度に描かれているのが印象的でした。文化も文明も知性もすっかり追い越されてしまったのは複雑な気分です。でも凄くSFしてて好き
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