スタートレック:ローワー・デッキ S2第4話「ムガートはグマート」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン2第4話(通算14話)「ムガートはグマート」”Mugato, Gumato”のあらすじ
セリトスは「ムガート」が確認されたとの報告を受けフライロン4号星に調査に向かう。ムガートはこの惑星にはいないはずの動物だった。
上陸班が向かうと、そこではフェレンギ人達がムガートを飼育して角の密売を行っていた。
だがフェレンギ人の電磁ムチでシステムが故障し飼育されていたムガート達が逃げ出してしまう。
混乱の中、ボイムラーとラザフォードはマリナーがシャックスを刺しているのを目撃する。マリナーが特殊な訓練を受けた秘密工作員だという噂を聞いていた2人は一目散に逃走する。
ムガートだらけの森を逃げ回った末マリナーと遭遇するが、マリナーが工作員だというのは彼女自身が流した嘘だったことが分かる。
和解した彼らだったが、既に他の上陸班員はフェレンギ人に捕まっており、マリナーも捕らえられてしまう。
ただ2人残されたボイムラーとラザフォードは、あり合わせの材料でプロジェクターを作り、フェレンギ人に対して儲けを増やす方法をプレゼンテーションし始める。
2人のプレゼンに心を動かされたフェレンギ人は人質を解放し、ムガートを保護する新たなビジネスを開始するのだった。
情報を整理してみる
- 冒頭でムガートに襲われていたのはデノビュラ人ですね
- 食堂にクジンティの士官がいましたよ!!
- マリナーが以前勤務していたU.S.S.アトランティス号はケジラミにクルーの半数がやられたそうです……
- クワークはフェレンギ人の間ではかなり有名なようです
- 今回のサブエピソードは健康診断を受けていない者達を追いかけるテンディのドタバタと、当たり屋詐欺に遭う艦長の顛末でした。
- 今回の宇宙歴は58036.4でした
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- アンボウ術(暗棒術?)はTNGシーズン2第14話「イカルス伝説」で登場した武術です。日本人が見るとズッコケること間違いなしの迷シーンです(苦笑)
- ムガートはTOSシーズン2第19話「カヌーソ・ノナの魔力」に登場した角のあるゴリラ
- モガートゥとかムグートゥとかグマートといった色々な発音があるというのは、元々TOSの脚本では「Gamato」だったのが、ドクターマッコイ役のデフォレスト・ケリー氏が上手く発音できず「Mugato」に変更されたというエピソードから来ているそうです
- クジンティ(クジン人)はTASシーズン1第14話「過去から来た新兵器」に登場した異星人。このクジン人にも実は元ネタがあり、上記のエピソードで脚本を担当したラリイ・ニーヴン氏のSF小説が原典になっています。PICシーズン1第七話「ネペンテ」でもライカーの台詞に名前が登場していました
- デノビュラ人はENTに登場したフロックスの種族として有名です
- フェレンギ人が電磁ムチを武器にするのはTNGシーズン1第5話「謎の宇宙生命体」以来かと
- VOYのトゥヴォックはシリーズ開始時には秘密工作員としてマキに潜入捜査をしていました
- セクション31は言わずと知れた連邦の秘密諜報組織
- あり合わせの物でプレゼン用のプロジェクターを作ったのは、TOSシーズン1第18話「怪獣ゴーンとの対決」にてカーク船長があり合わせの物で武器を作った件のパロディかと
今回の感想
今回は年齢制限が「16+」と割と高めだったので何があるのかと思ったら、暴力シーンで流血するし交尾シーンもあるし食糞はあるし首チョンパするしテンディの腕はザックリ折れるしと酷いものでした……こりゃ年齢制限かかるわ。
今回はムガートに尽きますが、いきなり交尾始めるのは笑いましたよ。あと見てるだけの奴とか(苦笑)
最後に戦いではなくプレゼンによる交渉で事態を解決するというのは、意外ではありましたがちゃんとスタートレックの理念に沿っていて感心させられました。冒頭のゲームが伏線になっていた点も上手いです。
あと前回に引き続き猫属性全開で視聴者にこびを売るドクター・タ・アナが最高でしたな! やはり猫の可愛さを使うのは卑怯だ。
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