スタートレックDS9:S5第4話「戦う勇気」あらすじや感想など
シーズン5 第4話(通算102話)「戦う勇気」”Nor the Battle to the Strong”のあらすじ
出版社からの依頼でドクターベシアの記事を書くことになり、ジェイクはベシアに同行して取材を行っていた。だがベシアの研究内容が退屈で困っていた。
そんな折、アジロン星の連邦コロニーからクリンゴンに襲われたとの救難信号が入り、医療支援に向かうことになる。
戦場で救護にあたるドクターの記事が書けるとジェイクは内心喜んでいた。
しかし病院は怪我人と死体の山だった。あまりの惨状にジェイクは自分の甘さを恥じ、現実に打ちのめされていく。
戦況は悪化し、街は包囲されて電力を破壊される。ランナバウトの発電機を利用するため、ベシアとジェイクは隠してあるランナバウトに向かう。
しかし砲撃に巻き込まれジェイクは、一人で逃げ出しベシアとはぐれてしまう。
なんとか病院に逃げ帰ったジェイクだったが、その間にベシアは重傷を負いながらも発電機を持って戻っていた。
ついにクリンゴンの総攻撃が始まった。
病院からの脱出作戦の中、恐怖に駆られたジェイクががむしゃらに撃ったフェイザーは洞窟の天井を崩し、クリンゴンの追っ手を防ぐ。しかしジェイクも落石に埋もれてしまう。
目が覚めたとき、迎えに来た父が目の前にいた。
クリンゴンとの停戦協定が復活し、戦闘は終了したという。
ジェイクが追っ手を防いだことで患者の脱出が成功したことになっていたが、それが真実で無いことはジェイクが一番よく分かっていた。
ジェイクは心の内を手記にまとめ、自分の弱さをさらけ出すことにするのだった……
補足情報や感想など
- あまり有名なエピソードではありませんが、名作だと思います
- 作家のアーネスト・ヘミングウェイが若い頃に赤十字の一員として第一次大戦に赴いた、というエピソードを元にしたシナリオだそうです
- アジロン星に救難に向かっていたというU.S.S.ファラガットは「ジェネレーションズ」でエンタープライズDの救援に来た船です。撃墜されちゃいましたね……
- DS9らしい、重いテーマを正面から描くエピソードですね。それもかなりギュッと密度の濃いお話です
- 途中で出合って死んでしまった兵士の「悪いが人生はそんなに簡単にはいかん」という台詞がストレートに心を突いてきます
- さりげなくドクターベシアの器の大きさを感じられる作りにもなっていました
- 心の内を全てさらした手記を書き、それを父親に見せるというのはかなりの覚悟が必要だったことでしょう。このたった1話でジェイクはとんでもなく成長しましたね
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