スタートレック:ピカードS3第3話「17秒」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン3 第3話(通算23話)「17秒」”Seventeen Seconds”のあらすじ
敵の手を逃れ、星雲の奥へと身を隠したU.S.S.タイタン。
ダメージを負い脱出もままならない状況にクルー達の苛立ちが募る。
ピカードもビバリーと向き合うが、2人が関係を修復するにはあまりにも時間が経ちすぎていた……
しかしセンサーの効かない星雲内で、シュライク号は何故か確実にタイタンを追尾していた。
攻撃を受けたタイタンではショー艦長が負傷し、ライカーが臨時で艦長の任を引き継ぐ。なんとか星雲を抜けて脱出を図るタイタンではあったが、シュライクの作った量子トンネルが進路を阻む。
さらに破壊工作でワープを失ってしまったタイタンは、ピカードの指示で一か八かの反撃に出るのだが……
一方ウォーフに救出されたラフィは、彼と協力してこの事件の手がかりとなる人物、タイタス・リッカを捕らえることに成功する。
タイタスに対し尋問を行う2人だったが、実は彼の正体は……
情報を整理してみる
- 冒頭のバーのシーンはライカーの息子サディアスが生まれた際の出来事ですね。サディアスはその後マンダクシック神経硬化症で病死しています(シーズン1第七話「ネペンテ」参照)
- タイタンの医療責任者はドクター・オーク中佐、トリル人。ブリッジの戦略士官ムーラ中尉はベイジョー人。
- ピカードとビバリーが別れる前の最後に過ごしたというカスペリア・プライムは、ライサと並ぶリゾート惑星。DS9シーズン6第18話「記憶なきスパイ」で学会が行われていた場所です
- ウォーフの名乗りについて一応解説
マートク家:マートク宰相の一族、ウォーフも加わっています
モーグ:ウォーフの実の父、モーグ家は色々あって断絶しました
セルゲイ・ロジェンコ:育ての親で地球人です
デュラス:クリンゴン人の悪役一族、エンプラDを撃墜した姉妹もこれ
ガウロン:マートクの前のクリンゴン宰相、ウォーフが決闘で倒しました - ヴァーディクのシュライク号は量子トンネル技術を装備していました。案の定2つの事件が繋がりましたね
- タイタンの艦内にはヴァーディクの仲間が潜入し破壊工作を行っており、漏れ出したヴァーテリウムガスによって位置が知られていました
- デイストローム研究所から盗まれたのは量子トンネル技術だけではありませんでした。量子トンネルを使ってテロを行ったのは、別の盗んだ物から目をそらすための陽動だったようです
- ドミニオン戦争終結で可変種とは和解しましたが、可変種のうちそれに反対する過激派が離反し固形種打倒に動いているとのこと。ウォーフは「偉大なる繋がり」内に居る友人から連絡を受け、その阻止に動いているそうです
- タイタスも、タイタン内で破壊活動をしていた工作員も、どちらも可変種でした
今回の感想
星雲内に隠れるというスタトレの定番中の定番展開!!
セブンの個室に初代ヴォイジャーの模型があるのは良いですね!
ジョーディーの娘シドニーがアニカを「セブン中佐」と呼ぶのもGood!
ビバリーが語るピカードの危機また危機っぷりは笑った。
そしてなんと! ここに来て可変種が登場です!
今のCG技術で可変種を描くとこうなるのね。なんじゃこのマーブル模様のドロドロは(苦笑)
しかもオドーの存在をほのめかすという素晴らしいファンサービス! DS9以来ドミニオンがちゃんとストーリーの重要な要素として拾われたのは初めてですよ!
でもオドーは登場しないんだろうなぁ。オドー役のルネ・オーベルジョノワさん死んじゃってるからなぁ……
シュライク号が随分と強力な戦艦なのもドミニオンの技術が入っていると考えれば納得がいきます。
そして今回のポイントはピカードとライカーの対立ですね。昔から意見がぶつかることはあっても、しっかりした信頼で結ばれていたこの2人の関係がこうもギクシャクするのは見ていて結構キツいです。実際今回のピカードは脚ひっばってる状態だし……
ライカーを艦長に据えるというストーリー上の都合からか、ショー艦長があっさり負傷で退いてしまったのもイマイチかな。もうちょっと良いところも見せて欲しいなぁ。戦闘も圧倒的不利な状況が続くばかりで逆転までいかずに「つづく」なのでストレスがたまります。
ああ、昔の一話完結型ならスッキリして終われる所なんだけどなぁ(苦笑)
逆にウォーフとラフィのバディ物の方はなんだか妙に安心感あって楽しいです。この2人は結構いいコンビですね。フォーフは歳を重ねた分貫禄もあってとても頼もしいです。
あとデイストローム研究所から盗まれたもうひとつの物というのは「B-4」のボディではないかと予想。さすがにアギマスやピーナッツハンパーってことはあるまいよ(苦笑)
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