スタートレック・エンタープライズ:S4第6話「野望の果て」あらすじや感想など
シーズン4 第6話(通算82話)「野望の果て」”The Augments”のあらすじ
スン博士はクリンゴン領域の先にある「プライアー・パッチ」と呼ぶ領域を目指していた。そこにある居住可能な惑星に身を隠し、優生人類達を育てようというのだ。
だが逃げ隠れすることが不満なマリクは、公然とスン博士に逆らい始めた。
マリクは盗んだ病原体を生物兵器として使ってクリンゴンのコロニーを死滅させ、クリンゴンと地球を戦争状態に陥らせることを提案する。そうすれば地球は優生人類の追跡どころではなくなるだろう。
マリクは作戦に反対するスン博士を拘束するが、これに懐疑的だったパーシスの助けでスン博士は脱出。カプセルで漂っているところをエンタープライズに救助される。
だがパーシスはこの行動がバレてマリクに殺されてしまった。
スン博士からマリクの目的を聞いたアーチャーはクリンゴンのコロニーへと急ぐ。
発射された生物兵器魚雷をすんでの所で食い止めたエンタープライズは、戦闘の末バード・オブ・プレイの動力を停止させることに成功する。
だが捕まることを拒絶したマリクは船を自爆させた。これで受精卵を含めて優生人類は全て失われてしまった。
スン博士は再び刑務所へと拘束された。
失意の博士ではあったが、いずれ優生人類を超える完全な人類を生み出すことを目指して、構想を練り始めるのだった……
補足情報や感想など
- スン博士が「ブライアー・パッチ」と呼ぶ宙域は、クリンゴン語では「クラック・デケル・ブラクト」と呼ぶそうです。この宙域では、およそ100年後の2271年にクリンゴンとロミュランとの間で大規模な戦闘が起きクリンゴンが勝利します(DS9シーズン2第19話「血の誓い」より)
(ちなみに映画「叛乱」では全く別の場所で「ブライアー・パッチ」と呼ばれる宙域が出てきます) - 会話に出てきた伝説の船「ボタニー・ベイ号」はTOSシーズン1第22話「宇宙の帝王」でカーク達が発見し、その後「カーンの逆襲」にも登場します
- クリンゴン艦を言いくるめるアーチャーのシーンがなかなか楽しいです
- 魚雷阻止に向かうギリギリの追撃戦とかも、なかなか緊迫感があって面白いです。こういうシンプルなので良いのですよ。事件が終わったと思ったところからのさらに一悶着にもハラハラしました
- 優生人類って頭が良いという設定なのに、昔からやってることは頭悪いんですよねぇ(苦笑)
- 後の時代のデータやシンスに繋がる伏線を張って終わるのが実に分かった脚本だと思います。満足感のある締め方でした
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