スタートレックDS9:S7第7話「今一度あの勇姿を」あらすじや感想など
シーズン7 第7話(通算157話)「今一度あの勇姿を」”Once More Unto the Breach”のあらすじ
ウォーフの元にコールが訪ねてきた。
コールは歴戦の英雄ではあったが、今ではもう帝国内で影響力はなく引退状態の老兵にすぎなかった。
最後にもう一度戦場で戦い、名誉ある死を迎えるのがコールの望みだった。
彼のために便宜を図ろうとするウォーフだったが、マートク将軍はコールを敵視しており、名前を聞いただけで怒りだしてしまう。マートク将軍は若い頃、彼にに任官を邪魔された恨みがあったのだ。
仕方なくウォーフは自分の権限の範囲で、指揮官ではなく下級士官としてコールを乗船させることにする。
マートク艦隊は複数のドミニオン施設への奇襲攻撃を目的とした、遊撃戦に出撃する。
ダハール・マスターの称号を持つコールはクリンゴン戦士達にとっては英雄であり、乗組員達はコールを尊敬のまなざしで見つめていた。だがその様子はマートクをいらだたせる。
第一目標のトレルカ第5基地へと攻撃を開始するが、想定外の反撃で大きな損害を負ってしまう。しかも戦いの最中、すっかり状況を誤認したコールは的外れな指示を出し、艦を危険にさらしてしまう。
ウォーフはコールを任務から外すことにする。マートクもすっかり老いぼれたコールを哀れみ、すっかり恨みをなくしてしまった。
マートク艦隊は遮蔽を見破られ、多数のジェム・ハダー艦からの追撃を受けてしまう。
敵艦をディファイアントが待ち受ける宙域におびき寄せるため、ウォーフはごく少数の部下と共に陽動と攪乱を行うことにする。だがそれは生きては帰れぬ作戦だった。
それを知ったコールは、ウォーフを気絶させて代わりに出撃してしまう。
コールの戦いは見事だった。彼がジェム・ハダー艦隊を引き付けたことで作戦は成功する。
ウォーフ達はブラッドワインを酌み交わし、彼らの死を称えるのだった。
補足情報や感想など
- 原語のサブタイトルはシェークスピア「ヘンリー5世」の台詞から
- クリンゴン人のコールが久々の登場です。彼はクルゾン・ダックスとも友人でしたので、ジャッジアの死にも思うところがあるようです
- コールとマートクの件は、いじめた方はすっかり忘れているけどいじめられた方は決して忘れない、といった構図ですね
- 老兵が最後にひと花咲かせるという定番のお話でした。一旦落としてから持ち上げる展開もパターン通りですね
- 最後のコールの戦いが台詞だけで淡々と進行するのが、妙に緊迫感あって好きですね。もっと大げさな台詞を並べそうなところをあえて抑えてる感じがします。まあ戦闘シーンを描けない予算的な問題もあるのかもしれませんが……
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