スタートレックDS9:S4第14話「新たなる戦線」あらすじや感想など
シーズン4 第14話(通算86話)「新たなる戦線」”Return to Grace”のあらすじ
シャカール首相の依頼を受け、キラはカーデシアの前線基地へ向かうことになった。ベイジョー外交部と共にクリンゴン情勢についての情報交換を行うためだった。
出発準備をするキラの元にデュカットが現れる。彼は左遷され、今は貨物船の船長だという。今回はキラを会議場のコーマまで送り届けるのが仕事だった。
貨物船にはデュカットの娘ジヤルも乗っていた。船の装備は酷いものではあったが、デュカットは誇りを失っておらず、また娘への愛情も本物だった。キラはその様子を見て嬉しく思う。
だが到着したコーマ基地はクリンゴンの襲撃を受けて壊滅していた。
遮蔽で隠れていたバード・オブ・プレイに遭遇するが、オンボロ貨物船など相手にしても名誉にならないと、クリンゴンはそのまま去って行く。
ベイジョー外交団を殺されて頭にきたキラは、コーマ基地に残された武器を使って貨物船を改造しバード・オブ・プレイを追うことを提案する。
初めは反対したデュカットもキラの情熱に押され、提案を受け入れる。
クリンゴン艦の次の目標が惑星ロヴァルの兵器開発施設だと睨んだ2人は罠を張って一撃を加え、さらに転送で乗り込んでバード・オブ・プレイを奪取することに成功する。
この大勝利にデュカットは大いに喜ぶが、カーデシアのデタパ評議会はこれ以上のクリンゴンとの衝突を避けるよう命じてくる。評議会は外交で事態を解決しようとしていたのだ。
戦いを避けようとする政府に対してデュカットの不満は募っていく。
デュカットはクリンゴンと独自に戦うことを決意し、キラを仲間にしようとスカウトしてくる。
だがキラはこの申し出を断る。
キラはこれから戦いの人生を歩もうとするデュカットの元にジヤルを置いておくことは危険だと考え、ジヤルをDS9に引き取ることにする。
愛しているなら娘を手放すべきだとの説得に折れたデュカットは、ジヤルをキラに託すのだった。
補足情報や感想など
- デュカットはシーズン4第5話「デュカットの娘」で愛人の娘ジヤルを連れ帰ったために左遷されたそうです
- 今回の見所は何といってもデュカット。単なる子煩悩なお父さんという面を見せつつ(苦笑)情熱的な野心家である面も決して失わないところを、大変魅力的に描いていますね
- オンボロ貨物船の副長などという端役でダマール登場。最初はこんなポジションだったのね
- カーデシアの銃はシンプルで丈夫、連邦の銃はオプションが多彩過ぎて実戦では使いにくいって辺りは、機能が複雑化して敗北していった日本の家電業界を連想させます
- キラは頑なに否定しますが、デュカットとキラはやはり良い相棒になり得る存在だと思います。平和な時代なら良かったんでしょうけどねぇ……
- 今回のデュカットの憤りと怒りが今後の展開へと繋がっていくわけですね
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