一年間ありがとう、エアブラシの分解清掃をしよう!
今年の塗装作業はもうオシマイ
まだ年内もプラモデル作りは続けるつもりですが塗装作業は年納めにしようということで、一年間使い込んだエアブラシの分解清掃を行いました。
普段はいわゆる「うがい」清掃だけしかしていないのですが、それだけでは取りきれない汚れが内部に溜まっています。
私がずっと使っているエアブラシはタミヤのこれです。
入門用の安価なエアブラシですが、ダブルアクションの0.3mmという極めてオーソドックスな仕様の品で、大抵のプラモ塗装なら十二分にまかなえます。
分解清掃に際してはタミヤスプレーワーク用のクリーニングセットを使用します。
クリーニングセットの取り説では「スパーマックス・エアーブラシは分解清掃を推奨していませんので、クリーニングセットは使用しないで下さい」と記載されているのですが、普通に使えます。おそらくスパーマックスは入門者向けの商品のため、慣れない人が清掃しようとして失敗する事を危惧してそのように記載しているのではないかと思います。
では早速分解です。そんなに難しくはありませんが、ニードルは先端が大変細いのでここを曲げてしまわないように、という点は気をつけます。
作業手順については最近はYoutube等に詳しい動画解説がありますので、そういったものをご参照いただいた方が分かりやすいと思います。とはいえ写真の通りの少ない部品数しかありませんので、クリーニングキットの説明書に従って作業すれば特に問題はないのではないかと思います。
ニードルは結構汚れていますね。ニードルや内部をツールウォッシュで清掃し、グリスアップなど行いつつ元通りに組みなおしてあげるだけです。さすがに使いこんでいますので内部もだいぶ汚れていました。
ノズルも細くて詰まりやすい箇所です。詰まりが酷いと破損に繋がる事がありますので綺麗にしてあげましょう。でも穴の大きさが0.3mmしかありませんので、気をつけないと掃除中に壊してしまうということもありがちです。私は0.2mm程度の極細ワイヤーを用意して掃除しています。
組み立てた後は一度うがいをして、そのまま軽く溶剤を吹いてみます。清掃したおかげでレバーの感触も軽くなり、気持ちよく吹けるようになりました。
万が一、ニードルを破損してしまった場合は、タミヤに問い合わせて取り寄せるのも可能ですが、このスパーマックスの場合は汎用品が使えるそうです。私も壊してしまったときは使ってみようと思っています。
その他の機材
昨年までは上記のエアブラシ1本で全部の塗装作業をまかなっていたのですが、今年前半に作った大型のプラモデル(スーパーミニプラのキングジェイダー)は塗装面が広く、0.3mmだけでは広い面を綺麗に塗れなくてかなり苦労しました。
そのため今年は口径0.5mmのエアブラシを買い足しています。
トリガータイプは使いやすいと聞いていましたが、使ってみるとこれは確かに楽です。カップが一体型ではないため普段の清掃がちょっとやりにくいのが唯一の難点ですかね。
口径が大きく塗料の噴出量が多いため、広い面を塗るのはむちゃくちゃ楽になりました。また仕上げのクリアー吹きもこれを使うとかなり楽です。特にクレオスの「スーパースムースクリア」は砂吹きせずにしっかりと塗料を乗せることが推奨されているため、口径が大きいほうが失敗せずに綺麗に仕上げられますね。
余談ですがこのタミヤトリガー0.5mmのノズル部品はねじのピッチが他の製品と異なるため、破損時に汎用品を用いて修理することは出来ないそうです。純正品を取り寄せるしかないということですね・・・
私はエアブラシ用のコンプレッサーは、タミヤのREVO2を使っています。
0.5mmのエアブラシでもしっかり吹ける風量がありますし、音も十分静かです。連続使用可能時間が1時間しかないというのを嫌う方も多いようですが(他社のコンプレッサーには連続使用時間1日という物があります)、私の使い方なら1時間あれば十分ですね。他の工程も挟みながら作業していると、なかなか1時間も吹き付け作業だけを続けるようなことはありませんので。
また肝心なのがこのパーツ。
これをホースとエアブラシの間に挟んでいます。こういった物がないとREVO2ではエア圧の調整ができません。またホース内には空気中の水分が溜まっていきますので、水抜きをかましておかないと不意にその水分が噴出して塗装が台無しになる場合があります。それを防ぐドレンキャッチャーは必須なのです。
エアブラシ作業には他にもあったほうが良い物が色々ありますが、特に作業効率を大きく左右するのは「塗装ブース」です。私はこれを換気扇で自作して常設しているため、設置以来かなり作業が捗るようになりました。
そのあたりの話についても、また追って紹介していきたいと思います。
プラモデル関連記事の目次はこちら