【30MS】リシェッタちゃんの顔パーツをおゆまる複製してみます
精度の良いおゆまる複製を目指します
リシェッタちゃんのキットにはタンポ印刷が施された顔パーツが3つ付属しています。
今回、私は塗装した上でコトブキヤ向けのデカールを試そうと思っていますが、そうしたら当然この印刷はつぶれてしまいます。
予備の顔パーツが入手できればそちらを使うところなのですが、別売り顔パーツの発売は2022年1月に延期になってしまいました。かといって現状これしかないタンポ顔パーツを塗りつぶすのも気が引けます。※さらに3月に延期になっています
そこでこの顔パーツを複製することにしました。
幸い形状がシンプルですし、後頭部パーツとの接続も3mm軸1本です。これなら複製はやりやすいと判断しました。
本当は左の後頭部パーツも数が欲しいところなのですが、見ての通りの複雑な形状です。型取り複製には向かない形状なのでそちらについては複製は諦めます。別売りのオプションパーツセットとかで出してくれないかなぁ。※別売りで出ました
おゆまる複製の手順
今回は出来るだけ精度を出して複製したいので、以下のような手順で行いました。
まず100円ショップで買ってきた紙粘土に、こんな感じで顔パーツを埋め込みます。
型の分割をパーツのエッジに持ってきた方がキレイに複製できますので、こうして先に分割位置を確定しておくのです。
あとはダボを6カ所適当に開け、適当なボールジョイントパーツを上の方に埋めて湯口穴を作りました。
これを厚紙で囲って枠を作ります。枠があった方が押しつけたときに力が横に逃げないため、しっかりとパーツを押さえられるからです。
おゆまるを十分に加熱したらザルですくってペーパータオルでしっかり水を切り、
型に流し入れてしっかりと押しつけます。
固まったら紙粘土を外し、厚紙枠を作り直して裏からまたおゆまるを注入します。
ちなみに、2回目のおゆまるをアツアツの状態で入れると1回目のおゆまるとくっついて取れなくなってしまうことがあるため、私は念のため耐熱性の高いシリコングリスを離型剤として塗っています。シリコングリスならプラスチックを侵さないので安心です。
と言うわけで型は出来ました。次は複製です。
最近の流行で言えばUVレジンを流し込むところなのですが、あれは硬化後が硬すぎて表面処理がやりにくいです。視線が集中する顔パーツは丁寧に仕上げたいので加工のしやすい素材を選ぶことにします。
そこでウェーブの軽量エポキシパテを使うことにしました。
エポキシパテは硬化前の粘土状態でも粘度があって硬めなため、こういった型枠への注入の場合スチレンモノマーのような溶剤で粘度を下げて使うのがセオリーだそうなのですが、私はそのまま使ってしまいます。
まず先に接続用3mm軸としてランナーを切ったものを入れておき、次に適度な量のエポキシパテを練って型に乗せていきます。
あとはグニグニと揺すりながら力の限りをかけて型を押しつけます。もう本当に力一杯です。すると余分なエポパテがうにょ~んと湯口穴や型の隙間から出てきます。出てこないようなら力不足です。
型がピッタリくっついたらクリップで止めて硬化を待ちます。
出来ました。左目のところに変な気泡が入ってしまいましたが、出来は上々のようです。
気泡やバリを削ってあげたらかなり良い感じになりました。もう少し細かい部分を手直ししなければなりませんが、この精度なら問題はないでしょう。
なかなか上手く出来ました。
ちなみに今回使ったのは「おゆまる」と言いつつダイソーで売っている「おゆプラ」の方です。こっちでも特に問題なく作れますよ。