スタートレック・ヴォイジャー:S3第21話「9歳のケス」あらすじや感想など
シーズン3 第21話(通算63話)「9歳のケス」”Before and After”のあらすじ
年老いたケスは子や孫に囲まれながら死を迎えようとしていた。だがケスにはこれまでの記憶がまるで無い。
状況が分からず混乱するケスは、気がつくと時間を遡って少し過去の自分になっていた。どうやらパリスと結婚し子供を設けていたらしい。
時間の逆行はその後も続く。人生を少しずつさかのぼっていくが、そのことを周囲に話しても原因が分からず、幻覚や予知能力の一部ではないかと思われてしまう。
だが5回目の時間逆行でケスは原因を突き止める。
ケスの老化を食い止めるために未来のドクターが使用した生体活性チェンバーが、ケスの体内に残留していたクレニムのクロノトン粒子に作用してこの現象を引き起こしていたのだ。
しかしドクターの努力も空しく、時間逆行は止まらない。
時間を遡りながらケスはクロノトン魚雷の時間変動値を突き止め、タイムスリップ現象を止める処置を行うが、作業中にまた時間を飛び越えてしまう。
そしてついには赤ん坊に戻り、胎児に戻り、卵子となって消えるかと思った瞬間、ドクターの治療の効果で現在に戻ってくる。
ケスの見てきた未来はあくまで可能性の未来であり、既にケスの行動が時間の流れに変化を与えてしまったため、未来がその通りに進むのかは誰にも分からなくなった。
ケスは先の見えない未来のことを悩むより、今を大切に生きることにするのだった。
補足情報や感想など
- ヴォイジャー前半を代表する傑作エピソードです
- フサフサなドクターが妙に印象に残ってしまいます(苦笑)過去へ戻ると髪がなくなってしまうというのは見事なギャグでしたね
- オカンパ人は9歳で寿命を迎えるとのことでしたが、老化が進むと一気に記憶が無くなるそうです。嫌なものですねぇ……
- オカンパ人は背中から出産するんですね
- 未来のシーンでクレニム艦が出てきますが、実際にクレニムに遭遇する際にはケスはいませんし、事件の内容も違います。まあクレニム自体アレされてああなりますし(伏線)
- このケスの見る未来だと宇宙歴56947でもまだ地球に帰れてないんですね。56947だと「ネメシス」よりも後になってしまいます。やはりチャコティではジェインウェイのようにはいきませんでしたか……(ボーグ領域内で生き残ってるだけでも大したものですけどね)
- 胎児にまで戻ってしまうところはハラハラしますねぇ
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