スタートレック・エンタープライズ:S4第2話「時間冷戦・後編」あらすじや感想など
シーズン4 第2話(通算78話)「時間冷戦・後編」”Storm Front, Part II”のあらすじ
アーチャーは ”これから” 起きる時間冷戦を止めるためにダニエルスによってこの時代に送り込まれたのだった。
既にこの時代は本来の歴史と異なってしまっているが、ヴォスクが起こそうとしている行動を止めることで過去を含めた全てのタイムライン変動も元に戻せるというのだ。
そのヴォスクが、アーチャーに会見を申し入れてきた。
意外にもヴォスクはトリップとメイウェザーを解放すると、アーチャーに協力を持ちかける。
ヴォスクは29世紀に戻るためのタイムマシンを制作中だったのだが、20世紀の技術だけではそれは困難な作業だった。そこでエンタープライズの技術と物資を利用したいというのだ。見返りはアーチャー達の所属するタイムラインの修復だった。
だがヴォスクが29世紀に戻れば、そこから巡り巡ってあらゆる時間が侵略されてしまうだろう。
一方、解放されたトリップは実はシリックの化けた姿だった。シリックはヴォスクの工場からタイムマシンの情報を盗み出しており、これを未来に持ち帰るのが彼の任務だった。シリックもまたヴォスクとは敵対しているのだ。
ヴォスクの申し出を蹴ったアーチャーはあえてシリックと手を組み、ニューヨークのレジスタンスを味方に付けてヴォスクの工場へと奇襲をかける。
戦いの中シリックはドイツ兵の銃弾に倒れてしまうが、本物のトリップを助け出したアーチャーは工場のシールドを停止する。エンタープライズの爆撃でタイムマシンは破壊され、ヴォスクの存在も消滅した。
その瞬間、全てのタイムラインは修復された。
再び現れたダニエルスはアーチャーにお礼と別れを告げて去って行く。
そして時空の変動を抜けたエンタープライズの前には、22世紀の、アーチャー達の地球が輝いていた……
補足情報や感想など
- ヒトラーが自由の女神を見物してるシーンとか、合成で作られた冒頭のニュース映像がなかなか面白いです
- このタイムラインは1916年にレーニンが暗殺されたことで分岐した世界線とのことです。つまり十月革命が起きずソ連が成立していないんですね
- ヴォスクはスリバンを絶滅させようとしたことがあるそうです。これからする予定だったのかもしれませんが
- ニューヨーク上空でのエンタープライズとスツーカの空中戦というのもビジュアル的に実に面白いです。こういうのはSFらしくて好きですねぇ
- シリックがあっさり死んじゃったのにはビックリです。シリーズ冒頭からのライバルキャラにしては死に方が雑すぎます
- まあ、この前後編はここまでの3シーズン分の流れを断ち切るという、前任者の後始末的な意味合いが強いエピソードであるため、そこは仕方が無かったのかもしれませんね……
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