スタートレック・エンタープライズ:S1第15話「恩讐を越えて」あらすじや感想など
シーズン1 第15話「恩讐を越えて」”Shadows of P’Jem”のあらすじ
以前アーチャーがバルカンの諜報施設を暴露したことでバルカンとアンドリアとの紛争は悪化しており、バルカン最高司令部はアーチャーを激しく批難していた。
さらに諜報施設のあったプジェム神殿はアンドリアに破壊されてしまったという。最高司令部はその責任を問うため、トゥポルを解任しバルカンに連れ戻すと通告してくる。
そんな中、エンタープライズは惑星コリダンを訪問することになった。コリダンはダイリチウムの採掘でバルカンとの関わりが深い惑星だ。
しかしシャトルで地上へ向かったアーチャーとトゥポルは反政府勢力の迎撃を受けて捕らえられてしまう。
トゥポルを引き取るためにやって来たバルカン人のソペクはそれを知ると、強引な救出作戦を計画する。
先手を打ってタッカーとリードは地上へと向かうことにするが、2人も突然襲われ捕まってしまった。ところが彼らを捕らえたのは、以前プジェム神殿でアーチャーが助けたアンドリア人だった。彼はバルカン人嫌いだったが、アーチャーに受けた借りを返すために来たという。
タッカー達はアンドリア人と協力して救出作戦を開始するが、そこにソペクの救出部隊も乱入して混戦になってしまう。
戦いの末アーチャー達は救出されたものの、トゥポルはソペクをかばって撃たれてしまった。
アーチャーはトゥポルの怪我を瀕死の重傷と偽ってソペクの心を動かし、トゥポルの留任を取り付けるのだった。
補足情報や感想など
- アーチャーが諜報施設を見つけてしまったのは、第7話「汚された聖地」での出来事です
- 惑星コリダンはTOSシーズン2第10話「惑星オリオンの侵略」にて惑星連邦への加入が討議されていた惑星です(そちらでの日本語訳はコリード)ダイリチウム資源が豊富なためオリオンシンジケートやジェム・ハダーなどから狙われる役回りになることが多いです
- DSCシーズン3で吹き飛んでいたダイリチウム鉱山って、もしかしたらここなのでは……?
- アーチャーの台詞によるとこの時点でのコリダンの人口は30億人とのことですが、TOS時代には2億人にまで過疎化が進んでいるそうです。何があったんでしょうね
- 今回登場したバルカン船が「ニバー号」というのは、後の歴史を知っているとニヤリとしますね
- バルカンとアンドリアが「タウ・セティ協定」を結んでいるという台詞がありますが、タウ・セティという星系はシリーズで割とちょくちょく登場します。有名どころでは「コバヤシマル・シナリオ」がありますね
- 設定や時代背景が色々と組み込まれており世界観の広がりを感じさせるエピソードなのですが、結局アーチャーとトゥポルの関係に主題が集約されていくため、思いのほか小粒なストーリーだったように思います
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