スタートレックDS9:S7第23話「心の決死圏」あらすじや感想など
シーズン7 第23話(通算173話)「心の決死圏」”Extreme Measures”のあらすじ
オドーの症状はさらに悪化し、余命はもはや2週間程度となってしまった。
ジュリアンはシスコにこの病気がセクション31によって作られた物だと明かし、現在進めている作戦を報告する。
創設者を皆殺しにしようとするセクション31のやり口を知って、シスコは言葉を失う。
シスコはジュリアンの作戦を黙認するが、いずれにせよこの作戦が困難なものであることに変わりはなかった。
ジュリアンが流した情報に食いついたスローンがついにステーションに現れた。
目論見通りスローンを捕らえたジュリアンはロミュランの記憶スキャナーを使ってスローンの記憶を探ろうとする。だがスローンは記憶を守るために自殺を図ってしまう。
なんとか命を取り留めたものの、スローンの脳はあと1時間もすれば活動を停止してしまう。もはや記憶スキャナーも使えない。
そこで多重記憶翻訳機を用いて、ジュリアンの方からスローンの意識の中に侵入することにする。ジュリアンが心配なオブライエンも同行した。
意識の中でジュリアンとオブライエンはスローンと対決する。しかし意識の世界には様々な罠が待ち受けており、探索は難航する。
苦難の末、2人はついにセクション31に関する記憶の中枢にたどり着く。そこにはセクション31のあらゆる秘密が詰まっていた。
そのあまりの内容にジュリアンは目的を見失いかけるが、そんな彼を引き戻したのはオブライエンだった。2人は目的だけを果たし現実へと帰還する。
スローンは死んだ。しかし必要な情報は手に入った。ジュリアンの治療でオドーは完治へと向かい始める。
ジュリアンは土壇場で支えてくれたオブライエンの友情に感謝するのだった。
補足情報や感想など
- 今回は複数エピソードの同時進行ではなく、セクション31に一点集中です。余程じっくりやっておきたかったんでしょうね
- 時代や世界によって設定が微妙に変わるセクション31ですが、スローンについてはこれで決着です
ちなみにディスカバリーの時代のセクション31は本拠地も専用の艦隊も持ってましたし、ケルヴィン・タイムラインだと秘密施設があったりします - セクション31への怒りに燃えるジュリアンに対し、あくまで目的はオドーを救うことだとオブライエンが再三繰り返すことでブレーキ役となります。この関係が実にイイですねぇ。実際オブライエンがいなかったらこの計画は失敗していたでしょう
- 記憶へのダイブというのはこの頃のSFの流行だった電脳ものの影響でしょう。目覚めたと思ったらまだ意識の中だったという展開も定番ですね(「攻殻機動隊」の最初の映画がアメリカで高い評価を受けていたのがちょうどこの頃です。「マトリックス」に到ってはこのエピソード放映時点でまさに劇場公開中ですよ)
- 最大の問題は今回手に入れた治療法をどう生かすかということなのですが……?
DS9の目次ページはこちら