【ST関連作品】宇宙探査艦オーヴィル:S3第8話「ミッドナイト・ブルー」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン3 第8話(通算34話)「ミッドナイト・ブルー」”Midnight Blue”のあらすじ
オーヴィルは約1年ぶりにヘヴィーナの女性モクラン人コロニーを訪れることになった。
連合とモクランとの協定に違反がないかを査察するためだ。
連合側からはケリーとボータスが査察官として上陸し、トパも後学のため同行した。
一方モクラン側はコドン少佐率いる調査チームを送り込んできたが、女性を蔑視する彼らは協力的とは言えなかった。
憧れの人物ヘヴィーナに会えたことでトパは感激し、彼女から様々なことを学んでいく。
だが実は、ヘヴィーナは密かにモクランから女の赤ん坊を連れ出す活動を続けていた。彼女はトパをそのための連絡員にしようと考えていたのだ。
もちろんこれは協定違反の行為であるが、トパはこの活動に協力を決めた。
しかしその夜、トパはモクラン査察団によって誘拐され連れ去られてしまった。
ケリーとボータスは単独でモクラス船を追跡する。
一方異変に気付いたエドはヘヴィーナを問い詰め、協定違反の実態を知る。コドン少佐はトパが連絡員として教えられた情報が目当てだったのだ。
エドはヘヴィーナを説得し、連合議会でモクラン側と話を付けるべく彼女と共に地球へと向かう。ヘヴィーナはトパを助けるために協定違反の事実を明かして議会を動かそうとするが、モクラン側はトパの誘拐を認めない。
その頃トパはゾナリ星系にある無人惑星のモクラン基地に連行されていた。ケリー達もそれを追って無人惑星に上陸、銃撃戦の末トパの救出に成功する。トパは拷問を受け、殺害される寸前だった。
ボータスがトパを連れ帰ったことで非人道的行為が明るみになり、モクランは連合から追放されることになった。
だが連合の武器供給を担うモクランの連合離脱は、大きな問題を残す。
とは言え、今回の一件でモクランの慣習に失望したクライデンがオーヴィルに帰還し、ボータスの家族は再び団らんを取り戻すのだった。
補足情報や感想など
- うわー本編の長さ88分もある!(苦笑)
- シーズン2第12話「歴史の一歩」から、劇中ではちょうど一年が経ったというわけですね
- トパがメインなので例によって例のごとくのLGBTエピソードかと思いきや、今回はヘヴィーナを中心においた政治的駆け引きや、ボータスの家族愛と救出劇の方が中心です。モクラン達の悪役っぷりが実にいやらしいです
- このシーズンの製作は2020年に行われていたそうなので、当時のコロナ禍における「政府の責任ある態度」というものに対するメッセージが作品に込められていたことは想像に難くありません。残念なことにこれを見ている現実の2022年現在ではさらに困った状況が発生していますが
- ドリー・パートンさんは本人がゲスト出演。ただしCG処理はかかってますね(そりゃあそうだ)
- ボータス一家はモクランの市民権を放棄したとのこと
- それにしてもシーズン3に入ってからのCGシーンのクオリティ向上には目を見張る物がありますな。今回はヘヴィーナのコロニーを取り囲む星雲の描写が実に美しく見事でした。シーズン2での同じ星雲のシーンより明らかに密度が上がってます
オーヴィルの目次ページはこちら