DIMEのUSBルーターを試してみた!パワー不足で困らないために【レビュー】
正しくはルーターではなくリューターです
色々と面白い付録を付けてくることで有名な雑誌DIMEが、今月は「USBマルチルーター」を付録にしていたので買ってきてみました。
通販サイトを見ると既に品切れだったりプレミア価格化していたりすることがありますが、現時点(執筆時点)では大きめの本屋に行けばまだ結構積まれていますので入手は比較的容易ではないかと思います。
またこちらの商品ですが、Amazonを検索してみるとほぼ同じ物が何種類か販売されているようです。
写真で見る限り付属のビットも同じようです。
上記の商品は最初からACアダプタが付属していますが、雑誌付録の方はUSBで電源を取るようになっており付属しているのはUSBケーブルのみ、ACアダプタは付属しておりません。雑誌の方はその辺を省いてコストダウンしているのでしょう。
また電圧も雑誌付録はUSBなので5Vですが、上記の商品は9Vと記載されています。
電圧の違いは回転数の差になりますが、9Vの商品は1分あたりMAX20000回転とのこと。一方付録の方はMAX15000回転との記載があります。この辺から予想するに、やはり同じ商品の付属品違いである可能性は高そうです。
十分なトルク(回転力)を得るための注意点など
電圧の違いは回転数の違いになりますが、トルク(回転のパワー)にかかわるのは電流値です。乾電池式のリューターがパワー不足と言われるのはそのせいですね。
さて付録のリューターは定格電流1Aの表記があります。ならば1Aの出力があるUSB電源があればいいと考えがちですが、ここはもう少し大電流の出せるものを使っておいた方がベターです。
1A定格のモーターでも負荷がかかったときの瞬間値は間違いなく1Aを超えます。電流が足りなかったら軽い負荷でもアッサリ止まってしまうわけですよ。
もちろん過電流状態で長時間使えばモーターが焼けてしまいますが、短時間なら大丈夫です。そしてこの際に回転が止まってしまうかどうかは作業性に大きく関わります。
というわけで、まずは2種類のUSB電源を用意してみました。
某有名スマートフォン付属の出力1AのUSBアダプタと、もう一つは某有名メーカーの出力2.1AのUSBアダプタです。この2つをまず試してみました。
まあ結果は分かっていたのですが、2.1Aの方が明らかに大きいトルクを出せました。回転中の軸を指で止めてみたのですが、1Aの方はあっさり止まってしまいます。2.1の方も止まりはするのですが、より大きな力が必要でした。やはり電流値は大事です。
2AクラスのUSBアダプタは色々売ってますし、出力が大きいとスマホの充電も早くなるので一つくらい持っておくと重宝します。
あとは安物なので軸がぶれることを心配していたのですが、こちらもほぼブレが無く大丈夫でした。ただこれは物によって当たりハズレがあると思うので、ハズレを引いてしまった場合は雑誌に記載されている問い合わせ先に連絡した方がいいでしょう。
ブレの出ている物を無理に使っても危ないですし綺麗に仕上がりませんからね。
付属ビットはこの6種類。この辺は必要に応じて買い足していけばいいと思います。ちなみに下記に紹介している商品は以前某有名モデラーさんが薦めていたビットのセットです。
ビットは100円ショップなどのネイルコーナーでも置いてあったりしますし、あまり高いものでもないので色々試してみると良さそうです。
では使ってみましょう
自分はプラモデル用途で使用するので、プラ板を使って試してみることにします。
細いビットを使って1mmプラ板に穴を空けてみたところ、特に問題なく貫通出来ました。ただ時々負荷に負けて止まることがありましたので、その辺は加減をしながらという感じです。
もう一個穴を空けてガリガリと削りながら、広げて繋げていきました。コツが分かってくるにつれ、余計な過負荷状態にならないよう加減しながら削り進められるようになってきましたよ。
あとは耐久性がどの程度なのかが分かりませんが、もし使っていてモーターの焼ける匂いがしてきたら作業はすぐに止めた方が良いでしょう。この辺は私も使いながら様子を見てみることにします。
というわけで、やはり安物には違いないのですが手軽に手に入る入門用としては十分に及第点だと思います。
これで試してみて物足りなくなったらプロクソンなどの上級モデルにステップアップするのがよろしいのではないでしょうか。