スタートレック・ヴォイジャー:S3第23話「遠隔起源説」あらすじや感想など
シーズン3 第23話(通算65話)「遠隔起源説」”Distant Origin”のあらすじ
ヴォス人の科学者ゲイガンはとある惑星で奇妙な白骨死体を発見する。その骨に含まれる遺伝子情報は、彼が提唱する「遠隔起源説」を証明する物だった。
ゲイガンはこの遺体の仲間を探し出すため、それが乗っていた宇宙船を探し出そうと考える。しかしヴォスの元老院は、その説は種族の教義に反する物だとして取り合わない。それどころか反逆者として逮捕される危険まで生じてしまう。
ゲイガンは信頼できる助手のヴィアと共に、わずかな手がかりを元に独力で宇宙船を追跡する。そしてついにヴォイジャーを発見する。
ゲイガンとヴィアは携帯遮蔽装置でヴォイジャーに侵入、情報収集を行うが発見されてしまう。
慌てて逃げる際にチャコティをさらっていき、逆に助手のヴィアはヴォイジャーに取り残される。
ヴィアの遺伝子分析から、ヴォス人が地球のハドロサウルスから進化した生物だと知ってジェインウェイ達は驚愕する。
一方ヴォスの元老院はヴォイジャーを船ごと捕らえ人質にして、ゲイガンを裁きの場へと立たせる。
元老院とゲイガン、そしてチャコティによって激しい論戦が繰り広げられるが、元老院の結論は最初から決まっていた。
元老院は学説を撤回しなければヴォイジャーを破壊すると脅し、ゲイガンはその脅しに屈する。
研究は打ち切られ、ヴォイジャーはこの星域からの退去を命じられた。ゲイガンは激しい失望に打ちひしがれる。
別れ際、チャコティはゲイガンの勇気を称えて彼に地球儀をプレゼントする。
いつの日かヴォス人達が目を開き、同じ故郷を持つ仲間として語り合える日が来ることを信じて……
補足情報や感想など
- シーズン3第1話「ケイゾン総攻撃・後編」でお亡くなりになった機関部員のホーガンの死体が発端になるという意外なお話です
- これまでに無かった視点で展開するエピソードなので大変興味深く見られますね。なにせ最初の15分はメインキャラクターが誰も出てきません
- ストーリーのモチーフは、ガリレオが天動説を否定され「それでも地球は回っている」と言ったという有名な故事ですね。実際には言ってなかったらしいですが
- ヴォス人は自分たちが宇宙で最初に生まれた知的生物だというのが教義であり、どこか遠くの星で生まれて進化したとか、他種族と近親関係にあると考えることは社会に反する行為だそうです
- ネクリッド・エリアの貿易ステーションはシーズン3第13話「密売人」で舞台になりました
- ヴォス人は地球の恐竜から進化した、いわゆる爬虫人類というわけですね。ゲッター線には弱そうです(苦笑)
- ヴォスは科学力的にはヴォイジャーよりもかなり上ですね。遮蔽技術もトランスワープ技術も持っていました。かなり安定したトランスワープ技術のようです
- お話がどう展開するのか先が読めずドキドキしっぱなしですが、最後にチャコティとの友情で締めるというのは上手かったですねぇ。失望の中でも未来に希望が持てる終わり方なので暗くもありません。いい話でした
- 余談ですが、ヴォイジャーがこの事件に遭遇しているのとまさに同じ頃、地球にはボーグキューブが侵攻してきています(劇場版「ファーストコンタクト」)
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