スタートレックDS9:S3第6話「捨て子の秘密」あらすじや感想など
シーズン3 第6話(通算52話)「捨て子の秘密」”The Abandoned”のあらすじ
クワークはボスリック人の女艦長から難破船を買い取る。殆どガラクタのような船だったが、船内を調べるとコンテナには赤ん坊が隠されていた。
赤ん坊は驚異的な速度で成長する。言語能力も初めから組み込まれており、遺伝子的に操作された生物なのは明らかだった。
成長した彼の姿は、紛れもなくジェム・ハダーだった。
彼は凶暴だったが、可変種であるオドーには従順だった。創設者に従うようプログラムされているらしい。
シスコは彼を艦隊に引き渡そうと考えるが、彼が連邦の実験動物にされることを哀れんだオドーは彼の教育を試みることにする。
ベシアの診断で、ジェム・ハダーには生存に必要な特定の酵素が欠けていることが分かる。創設者はその酵素の供給によってジェム・ハダーが逆らえないよう支配しているのだ。
難破船から発見した酵素によって死を免れた彼は、オドーの元で人間的な生活を学んでいく。しかし戦闘衝動は抑えられない。
仲間の元に戻ろうとする彼の意思は固く、教育が無理と悟ったオドーは彼をガンマ宇宙域に送り届けることにする。
オドーはこの結果を、ただ失望するしかなかった。
補足情報や感想など
- ジェイクの彼女のダボ・ガール、マルダが登場です。もうボインボインですね(苦笑)彼女をディナーに呼ぼうという話が出たのはシーズン2第17話「宇宙の原型」でのこと。本当に良く覚えてましたね(脚本家が)
- ボスリック人の女船長はシーズン2第1話「帰ってきた英雄 パート1」でも登場しています。名前は呼ばれませんがリオノジュという名前が設定されています
- シスコが「ジェイクとドム・ジョットをやるのは止めておけ」と言っていたドム・ジョットというのは、TNGシーズン6第15話「運命の分かれ道」で若い頃のピカードの友人コーリーがやっていたビリヤード風のゲームです
- ケトラセル・ホワイトの名称はここでは登場していなかったんですね
- オドーの試みは結局失敗し、ジェム・ハダーとは和解する道はないと言うことが示されました。子供の頃から教育してもダメなほど遺伝子レベルで攻撃性が組み込まれているのでは手も足も出ませんね。
ボーグとすら対話の方向を探ろうとするスタートレック世界においては、かなり異質な存在と言えましょう。
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