【30MS】オーディション用シスターの加工の話など
選抜オーディション用のシスター・今回は加工編です
前回の顔パーツ作成の時点で公式オーディションに出すことは決めていたのですが、まだ全体の完成イメージなどは決めていませんでした。
メカ娘を作るとなれば「メガミデバイス」や「アリス・ギア・アイギス」のように武装を身につけた少女で行くのがセオリーでしょう。私も以前そんな感じのオリジナル作を作っています。
ですが今回の公式コンペは「オーディション」と銘打たれており、公式が出してくる作例も武装少女とはかけ離れたものばかり。あれ? もしかして公式は武装系はあまり望んでいないんじゃないか? という予感がしてきました。
改めて公式ページのストーリを読むと、
デジタル生命体「SISTER」が誕生した。
私たちの容姿と変わらぬ「SISTER」は人間の生活をサポートし、生活に欠かせない存在となっていた
と書かれています。「SISTER」は別に戦闘に限られた存在じゃないんですね。
それならば今回は武装は付けずに、何かサポート系のシスターにしてみるのもいいかもしれないな……
などと思っていた頃、シエルノヴァの背中のパーツを見ていて「これナースキャップに出来るんじゃないかしら」と、ひらめきました。
ナースなら武装系のサポートとしても成り立ちますし、お仕事系としても定番です。と言うかあまりにも定番すぎるネタなので、やるとすればネタがマンネリ化する前の、オーディション初回の今回をおいて他にないだろうとも判断しました(苦笑)
今回の加工ポイント
武装を一切持たさないことにしたので、他の部分で特徴を持たせていくしかありません。そこで今回手を加えたのは以下の通り。
全体的にはオプションボディパーツとフォレスティエリの手脚の組み合わせ。部品不足からの苦肉の策です。
手脚には殆ど手を加えていませんが、シスターの手首をフォレス君の腕に差し込めるようにサイズ調整だけは行いました。
ただフォレス君の手脚は直線的なメカ手脚なので、女の子キャラとしてはイマイチです。そこで丸みを出すためにヘビーアーマーを取り付けています。
髪型には特徴を出したかったので、前髪をティアーシャ、後ろ髪をロングヘアーにした上で、ロングヘアーの左右の房をツインテールのものに変更しています。中央の髪も肩の辺りでバッサリ切ってしまいました。どれも一つずつしか持っていないパーツなのでもったいないなぁとは思いましたが、そのうちまた手に入ることを信じて切り刻みます。
このツインテールは最終的に脚用のスペーサーに接着してしまいました。そこからロングヘアーの可動軸を使って取り付けるようにしています。
さて、30MSは髪パーツについては頭でっかちになりやすい傾向があり、リリネル・ララネル辺りの商品はそれが顕著に出てしまっていると思います。
今回のミキシングもその傾向はあるのですが、ナースキャップを付けることでそこを誤魔化しました。前髪と後髪に生じた段差もこれでいっしょに隠します。
最初に考えたとおり、ここはシエルノヴァのパーツを加工して作りました。やることは単純なのですが、意外と細かい細工が必要です。
オプションボディパーツそのままではデザイン的に寂しかったのと、アクセントになるものが何か欲しかったので、首回りには襟と飾りを、背中には大きなリボンを作りました。また、腰の両サイドにスカートみたいな感じで付いている装甲は、オプションパーツセット1に付属している腰カバーパーツを接着して製作。これを背中側から支えています。
襟とリボンの元になったパーツはこちらです。
割と元の形が残ってますよね。単純な切り貼りなのですが意外と大変でした。
今回のオーディションはレギュレーションが今ひとつ曖昧で分かりにくい部分が多いのですが、おそらくこの「加工後もキットの原型が残っている」ということが結構重要なのではないかと思います。
30MMの方でもレギュレーションガイド(こちら)を読むと同様の記載がありますので、公式コンペ用に加工する場合には常に気をつけた方が良いポイントなんじゃないかしら。おそらくアイペイントが禁止になった理由もここら辺にあると思うのですが……?