スタートレック・ヴォイジャー:S7第12話「母となる者の孤独」あらすじや感想など
シーズン7 第12話(通算158話)「母となる者の孤独」”Lineage”のあらすじ
ベラナの妊娠が判明した。
トムとベラナはしばらく秘密にしておくつもりだったが、あっという間に艦内中にニュースが広まり、皆はお祝いムードになってしまう。
2人もこの幸せに興奮するが、赤ん坊の姿をシミュレート再現した映像を見て、ベラナは幼き日ことを思い出す。
それは自分がクリンゴンの血を引いていることで味わった、コンプレックスの記憶だった。
ベラナは出産前に遺伝子操作を行い、子供からクリンゴンの外見を削除しようと考える。だが反対するトムと意見が対立し、2人は喧嘩になってしまう。
そこでベラナはドクターのプログラムを書き換え、無理矢理に遺伝子処置を実行しようとする。
トムがいち早く気付いたため目論見は失敗するが、トムと向かい合ったベラナは子供時代の後悔を吐き出していく。それは自分の父親が失踪する切っ掛けとなった、取り返しが付かなかった失言の記憶だった。
ベラナはトムが父親と同じように自分から離れてしまうことを一番恐れていたのだ。
トムはそんなベラナの気持ちを受け止め、しっかりと抱きしめるのだった。
補足情報や感想など
- 実に和やかな良いエピソードです。あまり話を広げずベラナに焦点を絞っているのがいいですね
- ベラナ役のロクサン・ドースンさんはシーズン4の撮影中に本当にご出産されていますので、妊娠中女性を演じるにはまさに適任でしょう
- トムが最初に相談に行くのがトゥヴォックというのが面白いです
- 連邦では遺伝子操作が禁止であることを誰も指摘しないまま話が進むのは設定的には疑問が残りますが、今回の主題はそこではないのでまあいいんじゃないかと
- 焦点が当たっているのはベラナですが、彼女の不安をしっかり受け止めたトム・パリスの存在が光ります
- ラストシーンで名付け親を依頼されたドクターの反応がいいですねぇ。単に喜ぶのではなく、その言葉を噛みしめる様子がグッと来ます
- でもドクターはその前に自分の名前をどうにか……(苦笑)
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