宇宙大作戦:第0話(パイロット版)「歪んだ楽園」あらすじや感想など
第0話(パイロット版)「歪んだ楽園」”The Cage”のあらすじ
(カーク船長がエンタープライズを指揮するおよそ10年前)
クリストファー・パイク船長指揮下のエンタープライズ号は、18年前に消息を絶ったコロンビア号の救難信号を受信し、タロス星群を訪れる。
タロス4号星に上陸したパイク達は生存者を発見し大いに沸き立つが、その様子を監視するタロス人達の姿があった。
この星で生まれたという美少女ビーナはパイク船長を誘い出すと、タロス人と共にパイク船長をさらって岩の中に消えてしまう。生存者達の姿もかき消えてしまい、全てはタロス人が幻影によって仕掛けた罠だったと判明する。
囚われのパイク船長は様々な幻影を見せられるが、ビーナだけは幻覚ではなく生きた人間だった。彼女は18年前のコロンビア号唯一の生き残りだったのだ。
タロス人達はパイクとビーナをつがいにしようとするがなかなかうまくいかないため、追加で副長と女性クルーも捕らえパイクの心を揺さぶってくる。
だが隙を突いてタロス人の一人を取り押さえたパイクは、牢を破り地上へ脱出する。しかし船との通信は出来ない。
捕らわれるくらいならいっそ自殺しようとするパイク達を見たタロス人達は地球人を飼い慣らすことを諦め解放する。
ビーナの本当の姿も判明する。彼女は18年前の事故で重傷を負いタロス人に治療されたが、醜い外見と不自由な体にになってしまっていたのだ。彼女はタロス星の幻影の中に残ることを選び、エンタープライズは星を後にする。
補足情報や感想など
- 日本では未放映のパイロット版エピソードです
- 第一話よりも先に製作された作品で、現在では各種映像ソフトやNetflixにて視聴することが出来ます
- タロス人達は強力なテレパシーと幻影能力を持っていますが、怒りや憎しみなどの原始的な感情は処理することが出来ません
- タロス人は幻影能力が発達しすぎたため技術的には衰退しており、他の生命を捕らえ繁殖させることで文明を維持しようしていました
- シリーズのメインキャラクターはスポックしか登場しませんので、本編とはいささか雰囲気が違いますね
- パイク船長指揮下のエンタープライズでは副長が女性なのですが、一貫して「副長(ナンバーワン)」と呼ばれるだけで名前を呼ばれることは一度もありません。これは後々までネタになっており「ディスカバリー」に登場する際も一切名前を呼んでもらえません(苦笑)
- ナンバーワンを演じているメイジェル・バレットさんは後にロッデンベリー氏と結婚なさっています(挙式は日本で行っています)
チャペル看護婦役やラクサナ・トロイ役としても有名ですね - その後のパイク船長については「タロス星の幻怪人(前・後編)」でも描かれますが、やはり「ディスカバリー」シーズン2に登場するパイク船長がカッコいいのです。スピンオフシリーズが制作されるのも納得です。
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