新スタートレック:S6第20話「命のメッセージ」あらすじや感想など
シーズン6 第20話(通算146話)「命のメッセージ」”The Chase”のあらすじ
ボルテラ星雲で新星の観測をしていたエンタープライズに考古学者のガレン教授が訪ねてくる。教授はピカードの30年来の恩師なのだ。
教授は大変な大発見となる研究の最終段階にあり、ピカードに研究への参加を依頼してくる。だが艦長の職を放り出して行くわけにはいかない。
教授は失望のうちにエンタープライズを去るが、教授の乗ったシャトルはイリディアン戦艦に攻撃を受け、教授は命を落としてしまう。
ピカードは教授の足取りを辿り、ルーア4号星へとやってくるが手がかりはなく、次にインドリ星系へと進路を取る。
インドリ8号星では惑星の大気が破壊される現象が起きていた。何者かが有機体を全滅させて証拠隠滅を図ったらしい。
だがこのおかげで、ピカードは有機体の中に手がかりがあることに気づく。教授が集めていたのは、40億年前に何者かによって宇宙中の生命の中に隠されたDNAプログラムだったのだ。
足りない情報を得るためロレン3号星へ行くと、そこには既にカーデシアの戦艦がいた。指揮官のガル・オセットは高圧的態度を取るが、そこにさらにクリンゴン戦艦まで現れる。
3勢力はそれぞれ他者が持っていない情報を持っており、ピカードは協力して謎を解くことを提案する。
分析の結果最後の手がかりがラミザド星系にあると分かるが、カーデシアは抜け駆けをしてラミザド星系に向かってしまう。
だがラミザドを教えたのはピカードの策略だった。カーデシアによって防御スクリーンに細工されていたのに気づいて嘘を教えたのだ。
ピカードはクリンゴン艦長と共にビルモラン星系へ向かう。
最後のDNA情報を入手しようとする瞬間、追ってきたカーデシアだけではなくロミュランまで現れる。ずっと後を付けられていたのだ。
言い争いが始まる中、こっそりDNAを採取したピカードはプログラムを完成させる。それは40億年前にある種族が残したホログラムメッセージだった。
その種族は宇宙中に自分たちのDNAをちりばめ、命の元としていたのだ。
ヒューマノイド型種族が皆同じ先祖を持っていたことを知りピカードは感慨にふけるが、銀河の兄弟達が手を取り合うにはまだまだ時間がかかりそうだった。
補足情報や感想など
- 貴重な発掘物を目の前にして興奮するピカードが実に楽しそうなのですが、そんな貴重な品を素手でベタベタ触って雑に扱ってるのがどうも気にかかってしまいました。エンタープライズに置いておいたら戦闘の衝撃で壊れたりしそうだし……というか、実はこの発掘物は劇場版「ジェネレーションズ」でおもいっきり壊れてピカードに廃棄処分されます(ラストシーンでちらっと出てきます)ひでえ
- 途中から謎解き要素が強くなるのが面白いですね
- クリンゴンの艦長がデータに軽くあしらわれるのが楽しいです。この艦長はなかなか憎めない愛嬌がありますね
- ガレン教授が生涯をかけて進めていた研究でしたが、エンタープライズの優秀なスタッフと各勢力のおかげでほんの数日で解決してしまいましたよ(苦笑)
- 別れ際にロミュラン人だけがピカードと同じ意見を語ってくるのはちょっと意外でしたね
- なぜ銀河のヒューマノイド型種族が似たような外見や生理機能を持っているのかということに対する回答になるお話でした。ただこの理由についてはTOSシーズン3第3話「小惑星衝突コース接近中」では全く別の見解を言っていますし、TOSシーズン2第20話「地底160キロのエネルギー」でも別の見解が出てきます
- 40億年前のヒューマノイド種族については種族名などは結局登場しませんでした。地球は誕生から46億年と言われていますので、彼らが立ち寄ってDNAを置いていった可能性は十分にあるわけです
- ちなみにかつて銀河を支配したアイコニア人は20万年ほど前の種族です。40億年というのはさすがにタイムスケールが全然違いますね
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