スタートレック:ピカードS3第2話「撤収」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン3 第2話(通算22話)「撤収」”Disengage”のあらすじ
2週間前、ビバリーの息子ジャック・クラッシャーはサルニア・プライムで難民を救うための密輸を行って以来、謎の敵に追われていた。その敵がエレオス号に迫る。
救援に向かおうとしないショー艦長だったが、アニカに焚きつけられてようやく行動を起こす。危機的状況に陥ったエレオス号の前にUSSタイタンが割って入った。
ピカード達4人を救出したUSSタイタンは謎の敵との交渉に入る。相手はヴァーディクと名乗った。ジャックにかけられた莫大な賞金を狙う賞金稼ぎだった。
だがヴァーディクの船、シュライク号の武装はUSSタイタンよりも遙かに強力だった。シュライク号はあっさりとエレオス号を粉砕しその実力を見せつける。
全く勝ち目の無い敵を相手に、ピカード達の決断は……
一方、テロを防げず自分の力不足を嘆くラフィ。怒りに燃え捜査を続けようとする彼女だったが、ハンドラーはラフィに捜査からの撤収を命じる。
ラフィは撤収命令を無視し、兵器の取引に関与していたと思われるフェレンギ犯罪組織のボス、スニードの元に乗り込んでいく。
しかし正体を見破られ窮地に陥いるラフィ。その彼女を救ったのは……
情報を整理してみる
- ビバリー達は「医療組織マリポーサ」で活動しているようですが、レンジャーとはあまり仲が良くないようです ※フェンリスレンジャーは以前セブンが所属していた自警団組織
- ちなみにシーズン2で21世紀に残ったリオスが立ち上げた医療組織がマリポーサですので、おそらくその後身と思われます
- エレオス号の船籍番号はNAR-59019 ※NARは民間船の船籍としてよく登場します(ラ・シレーナ号はNAR-93131)
- シュライク号の武装として最初にアイソリティック爆弾が挙げられたところでファンにはヤバさが分かります。キトマー条約で禁止されている兵器ですが、劇場版「叛乱」ではソーナ人が使用してエンタープライズEを追い詰め、「ディスカバリー」でも強力な兵器として登場します
パルスウェーブ魚雷はDS9シーズン1第16話「夢幻の刻」に言及があり、やはり亜空間に影響を及ぼすタイプの兵器です - ジャックは数多くの偽名を使い犯罪を重ねた賞金首でした
- ラフィが仲介を頼んだジェイはラフィの別れた夫。芸術家であり、バーのオーナーでもあります。そのバーの奥をスニードに貸してるんですね(この辺が少し分かりにくい)
- ジェイは息子ガブリエル(ゲイブ)との仲は良好なようですが、ラフィは相変わらず息子さんとの関係を修復出来ていないようです。孫にも合わせてもらえない模様。まあ元ジャンキーですし、仕事と家族のどちらかを選べと言われて沈黙してしまうくらいですし……
- ガブリエルはシーズン1第五話「スターダスト・シティ・ラグ」に登場しており、この際に妊娠中の奥さんペル(ロミュラン人)も登場しています。話の流れ的にこのお腹の中の子供が前回ラフィが映像で見ていた女の子と思われますが、この子両親のどちらにも似てないんだよなぁ……?
- テロの容疑者としてロミュラン人の殺し屋、ルラック・トゥルコの名前が公表されましたが、トゥルコは既に殺されていました
- スニードはセクション31の存在を知っていました。もうすっかり有名組織ですね(苦笑)
- ラフィに指示を出していたハンドラーの正体はウォーフでした!!!! 演じているのはちゃんとマイケル・ドーン氏、吹き替えももちろん銀河万丈さんが担当です!!!!
- ヴァーディク役のアマンダ・プラマーさんは、劇場版「未知の世界」で敵役チャン将軍を演じたクリストファー・プラマー氏の娘さんとのこと
- (追記)製作総指揮のテリー・マタラス氏によると、フロンティア・デーはアーチャー船長がNX-01エンタープライズで宇宙に乗り出した2151年を基点としており、シーズン3はそれから250年後の2401年とのことだそうです
今回の感想
ウォーフ登場!!!! 今回はこれにつきますな!!
いやぁー、デザインをディスカバリー版クリンゴン人に変更されなくて良かったー(苦笑)
しかも胸に付けている紋章がちゃんとマートク家!!分かってらっしゃる!!
ジャックの父親については、まあ大方の予想通りの展開です。速攻で気付いてピカードをたしなめるライカーが楽しいですが、ピカードの方は受け入れるのに時間がかかりましたね(とは言え次回まで引っ張るようなまだるっこしいことをしなかったのは良かった)
でも転送妨害装置を自分で設置しておきながら、それを忘れて転送を命じる辺りはちょっとマヌケ。
ピカードとビバリーが視線で語り合うところはグッと来ます。
一方で、ここに来てラフィの息子の話をまた持ち出してきたというのは、ピカードの息子という展開と対比させる意図も感じます。この辺は前回同様「ネクストジェネレーション」が一つのキーワードかと。
ショー艦長もやはり次世代の艦長として少しずつ変わっていきそうな感じですし、ジャックがピカードの息子だと知った瞬間に覚悟を決める辺りはなかなか良かったです。ただの堅物艦長では終わらなそうなので、こちらも期待ですな。
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