スタートレック:ピカードS2第2話「処罰」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン2 第2話(通算12話)「処罰」”Penance”のあらすじ
ピカードは自宅で目を覚ましたが、周囲の状況は見知ったものとは全く異なっていた。この世界は「地球連合のピカード将軍」が他種族を虐殺、弾圧している世界だった。
待ち構えていた ”Q” は相変わらずピカードの質問をはぐらかし、状況の核心を語らない。
”Q”はピカードに、これは「処罰」だと告げると姿を消してしまう。
一方、セブン・オブ・ナインもこの世界で目を覚ましていた。体からボーグインプラントがなくなっていたことですぐに異常に気付く。
彼女、アニカ・ハンセンはこの世界では大統領だった。
アニカは大統領の権限を使って元の世界の記憶を持った仲間を集めていくが、その過程でボーグ・クイーンの意識もこちらの世界に来ていることを知る。クイーンは地球連合によって捕らえられていた。
クイーンは今夜「根絶デー」のセレモニーで処刑されるという。
この世界が過去のどこかで歴史を変えられた世界だと気付いたピカードは、ボーグ・クイーンを問い詰めそれが2024年のロサンゼルスであることを突き止める。ウォッチャーという存在がそれに関わっているらしい。
過去に戻って歴史改編を食い止めることを決意したピカード達は、「根絶デー」のセレモニーの中、クイーンを連れて脱出を計るのだが……
情報を整理してみる
- ガル・デュカット!……そんな頭蓋骨だけにされてしまって!
※デュカットはDS9における宿敵です - サレクやマートク将軍まで!
※サレクは言わずと知れたスポックの父親、マートク将軍はDS9で活躍したクリンゴン人です - C.S.S.ワールドレイザーという艦がピカード将軍の船だったようです。壁に飾られた絵によると、ボーグキューブをも圧倒している強力な艦のようです
- ”Q”はどこか以前とは違うようで、ピカードもその異変に気付きました
- 鏡像宇宙と似たような歴史をたどった世界のようですが、もちろん鏡像宇宙とは違いますね。
- 地球は惑星全体を生命維持装置で包まないと生活出来ないほど環境が悪化しているようです
- この世界のロミュラン人は地球人の奴隷にされていました。ラリスとジャバンはロミュラン解放運動の中で死亡しているとのこと
- 猫型AIが”スポット73”と名乗っていましたが、スポットは元々はデータの飼い猫の名前です
- シーズン1のメンバーは全員この世界に元の記憶を持ったままやってきていましたが、それだけではなくボーグクイーンまでこちらの世界に来ていました! クイーンは時間を超えた意識共有ができるようです
- ゴールデンゲートブリッジの横に立体映像で投影されていた人物は「アダム・スン」と表示されていました。名前の通りスン博士(データの生みの親)の血縁者という設定のようで、原語ではブレント・スパイナー氏が演じていらっしゃいます。なぜこの日本語吹き替え担当を大塚芳忠さんにしないんだよ~~~!!!!
- クイーンを演じていたのは「ファーストコンタクト」やVOY最終回でクイーンを演じたアリス・クリーグさんではなく、アニー・ワーシングさんという方です。彼女はENTシーズン1第20話「閉ざされたオアシス」にて墜落した貨物船の生存者リアナ役で出演しています
- カークがエンタープライズで時間を超えた手法が解説されてましたが、やっぱりあれはスポックがいないと出来ないようです(苦笑)
ちなみに「故郷への長い道」で行った際はエンタープライズではなくクリンゴン・バードオブプレイを使っています。エンタープライズでやったのは「宇宙暦元年7・21」の時ですね - 2024年という年には、実はDS9シーズン3「2024年暴動の夜(前・後編)」でシスコも来ています。シスコが訪れたのはサンフランシスコなのですが……?
今回の感想
いやもうデュカットが頭蓋骨になってたのには爆笑しましたわ。ひでえ!
フェレンギ人って耳まで骨が入ってるんですね(苦笑)
シスコ将軍出して欲しかったなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
クイーン役がアリス・クリーグさんではなかったのはちょっと残念!まあだいぶお歳だから仕方ないですね(ローワーデッキでは声の出演をされていました)
せめて日本語吹き替えくらいは野沢由香里さんか榊原良子さんにしてくれたら嬉しかったんだけどなぁ。
”Q” がピカードに手を上げたのは驚きました。直接暴力に出るのは過去シリーズではなかったことですからね。”Q” はピカードを含めた人類に対して「処罰」と言っているようなので、歴史改編の原因は人類の方にあるんじゃないかしら(時間冷戦?)
ピカードは”Q”が過去を変えたと思い込んでいましたが、”Q”の仕業とは限らないですからね。「時間冷戦」がらみという可能性の他にも、もしもDS9ネタを取り込んでくるなら ”預言者” がらみということだって十分あり得るかと。
今回見る限りDS9ネタを割と入れてきてますし、これから行く時代もDS9と思いっきり関係している年号なので、その辺を責めてくる可能性はあるのではないかと期待しています。
セブンの旦那がなんかすごくザコっぽい(苦笑)どうせならここでチャコティ役のロバート・ベルトランさんでも連れてきてくれたら面白かったんだけどなぁ(さすがに無理か)※執政官を演じていたジョン・ブリオネスさんはソージ役のイサ・ブリオネスさんのお父さんだそうです。
スポックがいない代わりに時間移動の計算をクイーンにやらせるというのは素晴らしいアイデアでしたねぇ。まさか旅の仲間にクイーンが加わるとか、全くの予想外ですよ!!!
ずっとこの世界を舞台にされるとキツいですが、さすがに次回には過去へ飛ぶでしょうし、その辺のさじ加減は心配なさそうです。展開もスピーディーで全く退屈しません!
いやぁ、シーズン2はマジ面白いですわ!
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