(以下、ネタバレ全開です)
第1話「大いなる目的」のあらすじ
2012年ニューヨーク
チタウリとの決戦の後アベンジャーズに捕らえられたロキだったが、未来のアベンジャーズが介入したことにより逃亡に成功する。
ゴビ砂漠に墜落したロキの前に、正体不明の兵士達が現れる。彼らは時間変異取締局(TVA)と名乗る。時間を自由に操る彼らにロキは太刀打ちできず、あっさりと逮捕連行されてしまう。
全てが奇妙なTVAの施設で裁判が行われ、ロキは有罪判決を受けるが、エージエント・メビウスはロキをある目的のために勧誘する。
一度は逃げ出したロキだったが、母が死ぬ未来、父が死ぬ未来、そして自分自身がサノスに殺される未来の映像を見たことで自分の無力さを知る。
そんなロキに、エージエント・メビウスは今起きている事件について語り始めるのだが……
情報を整理してみる
- 本来の歴史では、ロキは「インフィニティ・ウォー」の序盤で死亡しますが「エンドゲーム」においてアベンジャーズが過去のニューヨークに行った際、ロキは隙を見て四次元キューブを持ち逃げしてしまいました。これは本来の歴史にはなかった事件です。ここで本来の歴史から分岐した別の時間軸が発生してしまいました。
- 今回のドラマはキューブを持ち逃げしたロキのその後が描かれます。
- TVA(Time Variance Authority)はマーベル世界でマルチバースや多元宇宙を監視する組織です。TVAはタイムキーパーズが定めた「神聖時間軸」を守っているそうです
- ロキはニューヨークにトニー・スタークが2人いたことに気づいていました
- TVAによるとアベンジャーズの時間移動は「神聖時間軸」にある予定通りの行動だったそうです
- D.B.クーパー事件というのは1971年に実際に起こったハイジャック事件で、犯人を発見できないまま捜査が終了しています。犯罪史に残る有名な未解決事件だそうです。
今回の感想
個人的には「ワンダヴィジョン」や「ファルコン&ウインターソルジャー」よりもこちらに期待していました。
注目点はやはりマルチバース設定にどこまで踏み込んでくるのか、です。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」のシリーズではマルチバース設定を匂わすことはあっても、これまではことごとく実現してきませんでした。「ファーフロムホーム」でも「ワンダヴィジョン」でも完全にミスリードで肩すかしを食らいましたからね(苦笑)
ですが今回は最初から別時間軸の物語と分かっているため、嫌でもマルチバースに踏み込むことになります。どの程度まで踏み込んでくるのかはまだ未知数ですが……
新登場のエージエント・メビウスはなかなかいいキャラクターですね。ロキと会話だけで互角に渡り合ってますよ。負け続きとか言って煽るのは笑いました。
あとロキは昔から地球でイタズラしまくってたんですね(苦笑)あれを日本的に言うなら、3億円事件の犯人がロキだった!みたいな話ですよ。くそー、なんて悪いやつなんだ!(苦笑)
コールソンがちょっと出てきたのは嬉しかったけど、エージェント・オブ・シールドには言及無し! ちぇっ! TVAはエージェント・オブ・シールドの時間軸には全く干渉しませんかそうですか。あっちだけで最低でも3つの時間軸が分岐してるんだけどなぁ(①AOS本編の時間軸 ②地球が砕ける時間軸 ③クロニコムがシールドを壊滅させる時間軸)
アベンジャーズがあれだけ苦労して集めたインフィニティ・ストーンが、TVAには無数に存在するのは笑いますね。色々な時間軸から集めてるから6つどころではない上に扱いもぞんざいです。ひでえ。
ロキがサノスに殺されるシーンを一体いつ流すのかと身構えてましたが、やはりギリギリ最後の方まで引っ張りましたねぇ。そりゃそうですよねぇ。
ところでニューヨークの時にトニーが2人いたことにロキが気づいていたというのにはビックリです。香水が2人分臭かったって犬かよ(苦笑)アントマンが香水付けすぎだってボヤいていたのをこんな風に回収してくるとは思っても見ませんでしたわ。
今のところストーリーは発端過ぎてまだまだ先が見えませんが、なかなか面白そうな出だしでした。少人数の会話劇で進むのでアクション的には控えめですが、それが決してマイナスには作用していませんね。次回が楽しみです。