(以下、ネタバレ全開です)
第3話「パワー・ブローカー」のあらすじ
サムとバッキーはヒドラの秘密を知り尽くした人物に会いに行く。それは仇敵のヘルムート・ジモだった。ジモはドイツで服役中だった。
ジモが超人血清の出所に心当たりがあると知り、バッキーはサムに無断で彼を脱獄させてしまう。
ジモを仲間に加えた一行は、マドリプールへに潜入する。
ロータウンの有力者セルビーによると”パワー・ブローカー”がウィルフレッド・ネイゲル博士に超人血清を作らせたらしい。
しかし交渉中、不意の電話で正体が発覚し窮地に追い込まれる。街中の賞金稼ぎが敵になる中で彼らを助けてくれたのはシャロン・カーターだった。
シャロンのつてでネイゲル博士の居所を知った一行は、博士を尋問する。博士は超人血清を20人分完成させたが、全てフラッグ・スマッシャーズのカーリに奪われたという。
だが尋問の途中ジモは博士を射殺してしまう。そこに賞金稼ぎの一斉攻撃が始まる。
なんとか脱出した一行は、博士からの情報を元に、カーリを追ってラトビアへ向かうのだが……
情報を整理してみる
- ヘルムート・ジモは「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」で暗躍しバッキーを落とし入れた張本人ですね。普通の人間ですがアベンジャーズを実質的崩壊に追い込んだ凄い人です
- ジモは超人血清計画については敵視しており、条件付きとはいえ協力することになりました
- マドリプールはソコヴィアやワカンダと並ぶマーベル世界の架空の国の一つ。ようやく登場しましたねぇ! X-MENと関わりの深い国なのでこれまで出せなかったんでしょう
- マドリプールを牛耳るのは、”パワー・ブローカー”でした。コミックではU.S.エージェントにスーパーパワーを与えた薬の出所なのですが……?
- シャロンは「シビル・ウォー」で犯罪者になって以来、マドリプールに潜伏していたとのこと。今ではすっかり美術品バイヤーとしてハイタウンの有力者になっていました
- ジモは超人血清が増産されて世界にアベンジャーズのような超人が増えることが許せません。だから迷わず博士を殺してしまいました
- 博士の研究のような危険な物が見過ごされていたのは、博士が5年間消えていたためでした
- 「シートを前に出せ」「断る」はシビル・ウォーでの同様のシーンを、逆の立場にしたものです
- ソコヴィアは近隣諸国に併合されて消滅したとのことです
- 最後に登場したのはワカンダの親衛隊の人でした(名前忘れた)
今回の感想
いやもう今回は情報が多くて混乱させられましたよ。コミックからのネタも次々登場してきます。
それに今回はスーパーヒーロー物っぽさがほとんど無くて、普通の犯罪物の海外ドラマを見てる気分でしたよ。
ジモがソコヴィアの元王族で大金持ちだったというのは笑いました。急にそんな設定が! しかし味方に金持ちキャラが一人いると色々捗りますねぇ。あちこちに移動手段やセーフハウスがありそうですよ。
「ウインターソルジャー」の時のスティーブのメモ帳がバッキーに引き継がれていたとは驚いた! あの手帳そうだったんですね。「トラブル・マン」の話を今さら回収してくるとも思いもよりませんでしたよ。
ロータウンの街の雰囲気はブレードランナーを思い出します。あちこちに配置された変な日本語なんかもそんな感じですね。一昔前のサイバーパンク的です。
シャロンがすっかり悪い女になってました(苦笑)でもいまだに恩赦も貰えてなかったとは、ちょっとかわいそう過ぎですね。結局スティーブにも放ったらかしにされてたわけですからね。
サム達がのんびり尋問してる間に一人でコツコツと賞金稼ぎを倒し続けるシャロンは健気でしたわ。男どもも少しは働けよ(苦笑)
難民の話などを印象的に描いてフラッグ・スマッシャーズ側に同情の余地を残しているのも今時らしい描き方ですね。世界再定住評議会(GRC)のCMの胡散臭さも如何にもという感じ。
あと今回あまり出てこなかった新キャプテンの方は、なんだか徐々に悪い面が出てきているようですね。パワー・ブローカーと組んで悪堕ちとかってパターンはありそうな気がするなぁ。