スタートレック:ディスカバリーS1第7話「正気を狂気に変えるマジック」あらすじとか情報整理とか感想とか
シーズン1 第7話「正気を狂気に変えるマジック」Magic to Make the Sanest Man Go Mad
前回を受けて救出作戦になるのかと思いきや、今回は一話完結型のお話です。
やや手垢の付いたネタではありますが、スタトレではあまりやっていないタイプの時間ネタがストーリーの肝になっています。
(以下ネタバレあり)
第7話のあらすじ
ディスカバリーでの日常が続く。戦況はディスカバリーの活躍で好転中、バーナムは自分の居場所を見いだしつつあったが、パーティは苦手だった。
バーナムはタイラー大尉と親しくなっていたが、自分の気持ちに戸惑いも持っていた。
ディスカバリーは異星生物ゴーマガンダーに遭遇する。艦隊の規定に従いゴーマガンダーを回収するが、体内に潜んでいた侵入者から攻撃を受ける。
侵入者は以前クリンゴン船に置き去りにしたハリー・マッドだった。ハリーはロルカへの復讐を宣言すると船を爆破する。
次の瞬間、パーティの場面まで巻き戻る。
唯一スタメッツ大尉だけが時間の巻き戻りを認識しバーナムに警告を発する。
ハリーは胞子ドライブの秘密を手に入れクリンゴンに売るのが目的だった。やがてループは50回を越え、そのたびにロルカ船長殺害と船の爆破を繰り替えして胞子ドライブの秘密に近づいていく。
バーナムはタイラー大尉が捕虜だった際にハリーから聞いた話を手がかりにタイムループの方法を突き止めるが、胞子ドライブの秘密も知られてしまう。
バーナムはハリーが再びタイムループを行うように仕向け、自信満々の彼が成功を確信したところをペテンにかけて逆転に成功する。
ハリーは婚約者ステラとその父親の武器商人に引き渡される
情報を整理してみる
- ジャンプを重ねる度、スタメッツ大尉は性格に変化が現れてきている
- スタメッツ大尉はクマムシのDNAを取り込んだおかげでタイムループを認識できた
- ハリーは以前、鉄壁の警備を誇るベタゾイドの銀行を破ったと自慢していた(ベタゾイドは「ネクストジェネレーション」のメインキャラクター、ディアナ・トロイの母親の種族として有名)
- ゴーマガンダーは絶滅危惧種の宇宙クジラ。発見したら所定の施設へ運ぶ決まりになっている(ちなみにゴーマガンダーの名前は「スタートレック・ピカード」でもちょっとだけ出てきます)
今回の感想
スタートレックでは頻繁に登場する時間ネタですが、今回は巻き戻しによるリプレイもの、それも悪意ある敵による意図的なループです。スタトレの時間ネタは歴史改変が圧倒的に多いですので、このパターンは珍しいですね。
ループの中でスタメッツ大尉はバーナムに恋の指南をしていました。本来バーナムはループで全部忘れちゃうはずなんですが、次のループではちゃんと経験が生きてますね……まあこの辺は突っ込んじゃダメです(笑)
ハリーがどうやってこのようなタイムループ装置を手に入れたのかについてはバーナムの予測が語られるだけで詳細は不明です。かなり高度なテクノロジーですし詐欺師が簡単に入手できる物とも思えませんが、この辺もあまり突っ込みはなしで。そもそもバルカン科学アカデミーは時間旅行の可能性については(以下略
最後に全員が協力して逆転に成功するという展開はなかなか痛快で面白いのですが、ちょっと御都合主義的でもありますね。でもこういうSF的で一話完結のシンプルな話はスタートレックらしくて好きです。
冷酷にクルーを殺し続けていたハリーが、惚れた女性の前では態度を一変させてしまうのも愉快なところです。まあどう見ても結婚詐欺ですが。
それにしても船長…、早く提督を助けに行ってやれよ…(苦笑)
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