スタートレックDS9:S2第20話「戦争回避 パート1」あらすじや感想など
シーズン2 第20話(通算40話)「戦争回避 パート1」”The Maquis, Part I”のあらすじ
DS9に係留していたカーデシアの貨物船ボックノールが発進直後に大爆発を起こす。
シスコは連邦植民地担当大使のカルヴィン・ハドソン司令官と共に対応に当たる。カルヴィンとシスコは旧知の仲であり、”クルゾン”・ダックスとも親しかった人物なのだ。だが植民星を守るために長年カーデシアとやり合ってきたカルヴィンは、連邦とカーデシアとの新しい境界協定には不満だった。
突然ガル・デュカットがシスコを訪ねてくる。カーデシア政府にも秘密でDS9にやってきたのだ。彼はボックノールの破壊は連邦の人間が仕組んだものだと告げ、証拠を見せると言ってシスコを非武装地帯にあるヴォラン植民地に連れ出す。
だがその途中、連邦の入植者とカーデシアの入植者の間で戦闘が行われている現場を目撃してしまう。艦隊本部の知らないところで、既に戦争は起こっていたのだ。
その頃バルカン人女性サコンナがクワークの店を訪ねてくる。武器の密輸を依頼してきた彼女に、クワークはキナ臭い匂いを感じとる。
ヴォラン植民星ではガル・イヴェックとカルヴィンとの間で口論が行われていた。シスコとデュカットもその会合に加わるが、イヴェックはボックノール爆破犯人の自供映像をシスコ達に見せる。犯人は入植者のサミュエルズという農夫だった。
カルヴィンによると、カーデシアは植民星に残った連邦入植者の定住を認めるつもりなどなく、追い出すか殺そうとしているという。そればかりかカーデシア司令部こそが非武装地帯に密かに武器を流している張本人だというのだ。
事態は緊迫していた。シスコは戦争だけは絶対に避けなければならないとあせるが、DS9に戻った夜、サコンナ率いる入植者達の一団にデュカットが連れ去られてしまう。
誘拐犯から犯行声明が発せられる。彼らの名は ”マキ”
そしてサコンナ達の後を追ったシスコが見たのは、マキと共に行動するカルヴィンの姿だった……
補足情報や感想など
- カーデシアとの境界を決める新しい協定のために、連邦の植民星のいくつかがカーデシア領になりました。しかし住民の一部はせっかく開拓した土地を捨てることが出来ず植民星に残りました。この件についてはTNGシーズン7第20話「新たなる旅路」でも描かれています
ウェスリーはえらくヤバい紛争地域に残ってしまったんですね - ガル・イヴェックはTNGの上記エピソードにも登場していますが、TNGではガル・イベックと表記されています
- 表向きは居住を認めていてもカーデシア人たちは植民者達を攻撃してきます。そこで自衛のために組織されたのがマキというわけですね。カルヴィンの様子から察するに嫌がらせは新協定以前からあったのでしょう。このあと色々な登場人物の運命がマキと関わっていくのですが……
- 領土問題に端を発して、恨みと憎しみの連鎖が積み重なっていきます。こりゃ簡単に解決するはずもありません……
- 非武装地帯にはプラズマ嵐が吹き荒れる難所「バッドランド」があり、ここにマキのアジトがあります
- フェレンギの「金儲けの秘訣」はこの時点で285条まであるそうです。後でもう少し増えますけどね
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