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ショートクランク交換で失敗しないペダリングの目安を考える【ショートクランクの話⑥】

投稿日:2020年5月26日 更新日:

クランクに合わせたペダリングを考えよう

本当なら4月~5月辺りで新しいクランクを体に馴染ませてハルヒルやMt.富士ヒルクライムで実践インプレをやりたかったのですが、コロナ騒ぎによる外出自粛で思うように走れないばかりか、大会そのものまで中止になってしまいました(一応富士はまだ9月への延期を探っているようですが……)

とはいえ緊急事態宣言も一応終了し、そろそろ近所の目を気にせず大手を振って実走に出かける環境も整ってきました……

そこで、これまでの計算を元に新しいクランクを使いこなすための目安を確認しておこうと思います。

以前と同じペダリングではダメ

前回の記事で書いたとおり、今回取り付けたのは155mmのクランクアームです。

クランクアームが170mmから155mmまで15mmも短くなりましたから、クランクの”てこ”が以前のようには効かず、パワー的に不利になるのは第一回目の記事こちら)で計算したとおりです。

数字を当てはめてみると、アウターの時で約27.3%、インナーの時で約15.8%ほど余分な踏み込み力が必要になる計算になります。

ということは、170の時と同じ同じギアとケイデンスで同じスピードを出そうと頑張っても、余分な踏み込み力を消費して疲れるばかりになり「ショートクランクなんて使い物にならねー」となってしまう可能性が高いわけです。

そこで第二回目の記事の計算こちら)の通り、回転を生かすことを考えなければなりません。

一般的にケイデンスは平地で90前後、登りで70前後を目安にするというのがよく言われています。個人差はありますが私もこの辺を目安にずっとやって来ました(個人的好みではこれより若干遅めのケイデンスの方が心地よいのですが)

さてクランク170をケイデンス90で回す時のペダルスピードは30600π(mm/m)でした。

このペダルスピードで155のクランクを回す時のケイデンスは

ケイデンス(155)=30600π÷(155×2π)=98.709…=およそ99

にまで上げられます。

同じようにクランク170をケイデンス70で回したときのCPVは23800π(mm/m)ですので、これと同じペダルスピードで155のクランクを回す時のケイデンスは

ケイデンス(155)=23800π÷(155×2π)=76.774…=およそ78

となりました。

これを元にギアとスピードの関係を比較してみます(タイヤ外径668mm(700×23C)を前提とします)

平地の場合(アウター使用)

  • (クランク170で従来の走り方)50×17のギア比でケイデンス90のときのスピード=33.3km/h
  • (クランク155でギアを軽く)50×19のギア比でケイデンス99のスピード=32.8km/h

今回の計算は歯数が飛ぶ17と19でやってみました。この辺は使用頻度が高いスプロケットです。

ペダルスピードが保てるなら、ギアを一つ軽くしてもほぼスピードは維持できることが分かります(若干スピードは落ちますが)

ショートクランクにしたら平地ではギアを一つ下げてケイデンスを今までより10程度上げる、という意識が必要なようです。

登りの場合(インナー使用)

  • (クランク170で従来の走り方)34×17のギア比でケイデンス70のときのスピード=17.6km/h
  • (クランク155でギアを軽く)34×19のギア比でケイデンス78のスピード=17.6km/h

インナーの場合も同様です。もっと差が出るかと思ったのですがピッタリ同じでしたね。

Mt.富士ヒルクライムでブロンズ(1時間半)を切るには平均時速16km/hが目安ですから、だいたいこの辺を目標にして回しておかなければいけないわけです。

シルバー(1時間15分)を切りたければ平均時速19km/hが目安ですから、34×17のギア比のままケイデンス78で回すか、34×19のギア比に落とすならケイデンスを85くらいまで上げる必要がありますね。う~ん厳しい。

このあたりの数字がヒルクライムの時に意識しておかなければいけないケイデンスの目安と考えられるのではないかと思います。

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ブログ運営者:raccoon81920@raccoon81920
千葉の隅っこに暮らす普通の会社員
専門は建築
小学生時にガンダム直撃のオッサン世代
プラモデル作りは精神を落ち着ける大事な時間
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ロードレーサー歴10年以上だが
Mt.富士ではなかなかシルバーをとれないレベル